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嫌われる勇気をはき違えていた

なんで、こう職場を転々としてしまうのか。
必ず「この仕事向いてない!あの人が無理!」と我慢出来なくなって辞めている。
ひょっとして私、精神的に問題あるのか?
人間関係リセット症候群アダルトチルドレンに該当しているような気もする。
ふむ。
どうも私が子供の頃に味わった報われない、認めてこなかった感情が成仏できていないらしい。
そのせいで、人間関係も職場もリセット症候群的な行動を繰り返しているという説が浮上。

確かに、破壊と再生を繰り返してきた血の気の多い過激派の家族ではある。
今はみんな歳をとって落ち着いてきたと思っているが。
未だに私は父と一緒に出かけると少し緊張する。急に怒鳴るから。キレどころがわからない。テレビにも、バスの運転手にも、店員にも、しょっちゅうキレて大声で怒鳴り散らかす人で。
私が学生の時、居た堪れなくなって「そういう言い方辞めてよ、恥ずかしい!」なんて言った時には「誰に向かって口をきいてるんだ!嫌なら出ていけ!」とか「食わしてやってるのは誰だと思ってるんだ!」とか典型的な団塊世代のキレ親父。だから下手な事言えない。

父らしいエピソードで昔、香港でタクシーの運転手に2000円多くボッタくられた事に腹を立てた挙句、相手の首を締めて裁判沙汰に。結果、20万の示談金を支払うことに。
今も居住マンションの同じフロアの住人と挨拶の仕方が原因で大声で罵り合ったり、逸話を上げたらキリがない。
本人も気にしているのか “もう、怒らない” という自己啓発本を隠し持ってるぐらいで。

そんな相手に愛想を尽かすのも当然だが、母も「学があると女は不幸になる」という歪んだ教育を受け、ひたすら嫁入り修行のみさせられ若くして父とお見合い結婚。
子供ながらに母に同情したものです。経済的にも立場的にも生物的にも弱い立場の人間はこのように虐げられるのだなと。

ですから両親は仲が悪い、というか今となっては2人とも70オーバーなので歪み合う体力も無い為、どちらかが死ぬまでやり過ごすといった関係で、そこに愛は無く、強いて言うなら情かな。
結婚当初一時は心を通わせた事もあったでしょうが、バブルの影響もあり常に怒鳴り声が家中響き渡っていました。
姑問題、金銭問題、親族問題、子供の非行問題…色々乗り越えて何かしらの情はあるのかな?

だから何とか仲をとり持とうと、物分かりのいい賢い役目を妹、ひょうきん者で元気な役を私で受け持ち、場を和ませる事に努めていました。
常にビクビク顔色を伺っているから妹と私は空気を読む技術を身に付け、学校でも割と人気者でした。
コミュニケーション能力高い方が得だし、そうやって生きてく為の処世術を身につけるもんだと思って疑わなかった。

ところが、私は友達がいない。厳密に言うとほぼ連絡を取らない友が地方にいる。

学生時代、青春時代、社会人時代、それぞれ関わる人はいたけど、その時々の成長段階で話が噛み合わなくなってくるし、未来に向けて新しい出会いを求めていくもの。人の縁は移りゆくものだと。
だから男女問わず、興味が無くなったり、不快に思う人、負担に思う人は、フェードアウトしたりブロックしたり、自分の世界から排除していました。

この断捨離行為を自分の中で美化して「嫌われる前に嫌う勇気」になってたフシはある。
人から好かれようと何かしらのキャラを演じて勝手に疲れ、更には私の親切心を搾取する人に嫌気がさし逃げるスタイル。

これは、父にお前はダメだ、馬鹿な奴だって言われない様に立ち振る舞った結果だと。馬鹿な奴は一生復習してろって平気で言うからね。
明るく元気な自分じゃないと愛されない、こっちを向いてくれない、末っ子にとられる、という不安な想いは確かにあった。

でも色んな摩擦を経て、今も充分に親から愛されています。子離れ出来ていないとも言うが。

これから人と関わる時は、内向的で、真面目で、気が小さく、許容範囲が狭いという部分を隠して逆のキャラを演じるのは辞めよう。
カッコつけて大きく見せない。
なんかモヤついたり、不快に思ったら、その場ですぐ言う。
感情をぶつけて相手を傷つけるのではなく、私はこう感じたよと。
その場で言わずに持ち帰ると気持ちが発酵して、後からネチネチ発散しようとするし、一向に良好な関係性が積み上がっていかない。
私はこう捉えます。こういう人間です。ここからは私の問題じゃない。
はっきり境界線をつける。相手に依存しない。

そして肝に銘じたいのは、他力本願で自分の人生の変化を求めない。
私の事をきっとわかってもらえる、100%受け入れてくれると打算的に人に近づかない。
勝手に期待して、幻滅して、嫌いになるパターンしかないから。
職場選びも同じ。

今は、素直な欲求が見えてこないから、もう少し自分を見つめてみよう。
くだらない事をどんどん許可して。
案外しょうもない事で満たされるかもしれない。

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