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Photo by
chigu_maya
「スピルオーバー」を読み終えた。
SNSで話題になっていたこの本を読んだ。
1900年代始めからの感染症と人との戦いが、綴られていた。
「What is Life」にも通じる、ウィルスも生命の活動の一つとして捉えている視点が面白かった。SARSの章では香港が舞台。何度も前を行き来した香港大学が出てきて、あそこでそんな研究が…と驚いた。
前半は感染症が発症しやすい=清潔でない国が舞台となり、現地の人々の生活習慣を冷静に観察しながら感染源を追っていく、まるでインディジョーンズみたいな研究者達の姿が描かれる。
感染症の大規模な流行を予測していた研究者からすれば、今の状態は驚くことでも何でもないのだろう。
後半のメインはHIV感染症、米国で流行った事が原因でウィルスの研究が一気に進んだ気がする。英語が話せる国の集合知は進展が早そう。
(ま、逆に日本は言語バリアという鉄壁のセキュリティがあるのですが)
そんな彼らの集合知のおかげで、新しいワクチンが開発されて、接種する事が出来ている。
様々な人の努力の結果のワクチンだと判れば、副反応もあまり気にしなくてすみました。