「職業は武装解除」を読み終えた。
今はREALsと名称を変えた日本紛争予防センター理事長瀬谷ルミ子さんの著書である。
印象に残ったのは、紛争地の人達を被害者、加害者含めて「社会の担い手」と定義したところ。
だから、極力本人達の力で立ち直って貰う。自分たちでルールを考える。余計な助けや手出しをしない。
認知と現実が乖離していると、判断を誤るから、徹底的に当事者達に考えてもらうしかない。それに必要なデータは渡す。
人道支援の方法は、そこまで進歩しているのかと感心した。
全員である必要はない。国を支えて、発展させたいと考える人達がその手段を得られれば。
最近、アフリカ各地の研究者たちが、一般的な科学用語の多くは、アフリカの言語で表記することができない事からそんな状況を変えようとしているとの事。
明治維新の時に、日本に「科学」や「自由」の概念が無かった為に造語したのと同じですね。
印象に残った本文を引用しておきます。
暴力に走るより、問題解決を目指す方が得るものがあるという価値観を目に見える形で浸透させていくことが、将来の紛争予防にもつながっていくと信じている。