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「メモの魔力」を読んで
装丁がいい。見た瞬間に「ハリー・ポッター」を連想したのは自分だけだろうか?
以前に著者の前田さんの別の本「人生の勝算」も読んだが、熱を伝播させるのがうまいと感じた。熱意を感じさせるものは色々あるだろうけど、相手を奮い立たせるのはより難しいのではないか。おそらくそれだけ身を削り、言葉に変換しているということ。成功する経営者ってこういう人が多いのかなと勝手に想像した(ではないかとかおそらくとか、実に
「ヴォイド・シェイパ」シリーズを読んで
全五冊からなる。
戦闘シーンが素晴らしい。内省的というか、内へ内へ向かう小説という媒体の良さが表れている。静かで、刹那的で、血飛沫飛び交うシーンがカッコよくて美しい。人を斬る、その淡々とした動きの中に、選択の流れに、これを求めていた!と感じた。
映像的でもあるけど内省的だから、今までは取りこぼされてきたものが全て含まれている。一つの到達点に思えた。
人を斬った後、清々しさは全くない。何故こうな
「地球星人」を読んで
普通なら地球人と言うところを、星人にしている。何とも絶妙。星人にすることで異質さを生み、自分達「地球人」とは違った存在に感じる。つまりより客観的に捉えるようになる。ほんの一文字増やすだけで、全く別物になる。素晴らしい。読み終わるとそれを強く感じる。
社会で生きていくうちに染み込んだ常識を、浮き上がらせて(洗剤みたいに)問いかける。それはあなたの選択か、と(酷い駄洒落になってしまった)。
現実を捉
「痴人の愛」を読んで
最近、恋愛リアリティショーが人気だと感じるが、色恋のドロドロした側面を好きなら痴人の愛を読んでみでもいいと思う。今の感覚とはまた違った、しかし普遍的な性(さが)を感じることができる。
共に暮らし始め、ナオミは変化していき、贅沢三昧、生活は荒廃していく。どうしてそこまで主人公はナオミを好き勝手させるのか、とたびたび思う。それがナオミの魅力で、主人公は完全に呑まれているといえる。それをどこか望んでも