【言葉の宝箱】キネマの神様 原田マハさん


「映画が大好き」


夢中になれるモノに没頭している人はかっこいい。

本作の登場人物は、みんなまっすぐに生きています。

僕にとっては何だろう?

出てきた答えは「小説」でした。

1人で味わうのも楽しいけど、皆さんで語りたいな。

▼あらすじ
無職の娘とダメな父。ふたりに奇跡が舞い降りた! 39歳独身の歩(あゆみ)は突然会社を辞めるが、折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、多額の借金が発覚した。ある日、父が雑誌「映友」に歩の文章を投稿したのをきっかけに、歩は編集部に採用され、ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることに。“映画の神様”が壊れかけた家族を救う、切なくも心温まる奇跡の物語。


ちなみに、志村けんさんが主演で上映予定でした。


【言葉の宝箱】

僕が心惹かれた言葉を5つ紹介します。

あなたの心にも届くといいな。


①人生の応援歌

楽に生きていくための近道なんて、どこにもないだろう。

「楽」と「楽しい」の違いが思いつきました。「ラク」には少し退屈なイメージがあります。苦しいときでも、楽しさを見つけだすこと。上機嫌で生きていたい。


②生きるとは?

生きていく、ということは、時の流れを受容する、ということなのではないでしょうか。若さを失っても、お金を失っても、苦労をしても、生きていく限りはそのすべてを受けとめていかなければならない。

「10年前の自分」と「今の自分」は違います。過去は変えられないし、未来は予測できない。”いま”を楽しもう。


③大切な人とは?

いやいや、それじゃだめなんだなあ。笑ったり泣いたり、飛び上がったり叫んだりしなくっちゃ。映画ってのは、そういうもんだ。だいたいなあ、歩。そういう素のままのお前を見てもびっくりしないような彼氏でなけりゃ、付き合う意味ないぞ。

お互いに「ありのまま」を愛せるかどうか?嫌な部分も許せること。それが愛なんだろうな。


④小さな平和とは?

個々人が切に望んでいるのは、さりげないことだ。家族が揃って、一緒に食卓を囲んで、日々のできごとを会話する。ただそれだけのことだ。そんな「小さな平和」

2020年5月10日は「母の日」ですね。何気ない会話をするだけで、幸せなんだ。本書を読み終えてから、感謝の気持ちに溢れました。


⑤映画の醍醐味!

映画というものには、自分の行ったことがない世界がたっぷりと詰まっている。体験したことのない幾多の人生がある。

映画は妄想の宝庫です。2時間で自分の知らない世界を追体験できる。なんて幸せなんでしょう。小説にも通じますよね。経験を積むことで、人の気持ちを想像できる優しい人になれるはず。



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