2024/07/14[日曜版]新聞書評を読んで読書の幅を広げよう。各紙の書評欄は宝の山
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2024/07/14 20時スタート ※約90分間・録音ナシ
こんばんは、今日は次の本を紹介したいと思います
2024年7月13日掲載 新聞書評
●朝日(7/13)
「科学的根拠に基づく 最高の勉強法」安川康介著 KADOKAWA 1760円
「力道山未亡人」細田雅志著 小学館 1980円
「ルポ年金官僚 政治、メディア、積立金に翻弄されたエリートたちの全記録」和田泰明著 東洋経済新報社 2420円
「『ペットロス』は乗りこえられますか? 心をささえる10のこと」濱野佐代子著 KADOKAWA 1760円
「死んだ山田と教室」金子玲介著 講談社 1980円
●毎日(7/13)
「古墳」松本武彦著 角川ソフィア文庫 1650円
「葬儀業 変わりゆく死の儀礼のかたち」玉川貴子著 平凡社新書 1100円
●日経(7/13)
「エビデンスを嫌う人たち」リー・マッキンタイア著 西尾義人訳 国書刊行会 2640円
「ダークパターン」ハリー・ブリヌル著 長谷川敦士監訳 高瀬みどり訳 ビー・エヌ・エヌ 2860円
「源氏物語の舞台装置」栗本賀世子著 吉川弘文館 1870円
●東京(7/13)
「喧嘩の日本史」本郷和人著 幻冬舎新書 1078円
「『断熱』が日本を救う」高橋真樹著 集英社新書 1210円
「お母さんは忙しくなるばかり 家事労働とテクノロジーの社会史」ルース・シュウォーツ・コーワン著 高橋雄造著 法政大学出版局 4290円
「あなたの代わりに読みました 政治から文学まで、意識高めの150冊」斎藤美奈子著 朝日新聞出版 1980円
「江戸のスポーツ歴史事典」谷釜尋徳(たにがわひろのり) 柏書房 3520円
●読売(7/7)
「竹本義太夫伝 浄るり心中」岡本貴也著 幻冬舎時代小説文庫 979円
「近衛忠煇 人道に生きる」近衛忠煇著 聞き手・構成 沖村豪 中央公論新社 2090円
「組織不正はいつも正しい ソーシャル・アバランチを防ぐには」中原翔著 光文社新書 924円
「日本語と漢字 正書法がないことばの歴史」今野真二著 岩波新書 1034円
「そのままおいしい野菜の食べ方」食べチョク著 ダイヤモンド社 1650円
●産経(7/7)
「特殊害虫から日本を救え」宮武貴久著 集英社新書 1100円
「マクマスターズ殺人者養成学校」ルパート・ホームズ著 奥村章子訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ 3080円
「百年の孤独」ガブリエル・ガルシア・マルケス著 鼓直訳 新潮文庫 1375円
「地球上の中華料理店をめぐる冒険」関卓中著 斎藤栄一郎訳 講談社 2200円
その他・追加情報など(※トーク中随時更新)
■パチンコ ミン・ジン・リー (著), 池田 真紀子 (翻訳)
四世代にわたる在日コリアン一家の苦闘を描いて全世界で共感を呼んだ大作
■泉鏡花きのこ文学集成著者:泉 鏡花
■焼酎「百年の孤独」
(下記リンク先文中より)百年の孤独がリリースされたのは、ちょうど蔵の創業100年目のとき。当時の蔵本代表の黒木敏之氏は若い頃は文学青年だったそうで、ガブリエル・ガルシア=マルケスの「百年の孤独」を読み、衝撃を受けたそうです。
当時、劇作家であった寺山修司によって百年の孤独が映画化されましたが、表題にその名を冠することは認められませんでした。そこで代表の黒木さんは寺山修司へのオマージュとして、ガルシア=マルケスさん本人に電話をして直談判し、見事許可をもらって現在に至ったそうです。
■国語力は身体を伴った経験も大切なのかも。それが実感となりその人の言葉として個性を伴い紡ぎ出される。
何度か国語力について取り上げましたが、こちらは言葉と身体の関係について元アスリートの経験と認知科学、言語心理学、発達心理学の専門家が対話形式で思考を深めていきます。
「熟達論」(為末大著)ではわかりにくかったところを解説されているような箇所もありました。
対話形式で進むので、自分でも会話に参加している感じがあり好きです。アウトプットが同時にできる感じもします。
「ことばと身体の接地点」という見方が本書であります。
身体の伴わない経験をすることができないAIについての考察も興味深く、では身体のある人とは何か、ということまで考えさせられます。
かつてclubhouseで定期的に開催していた「生命環境」にも通じそうです。
・ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか (扶桑社BOOKS新書)為末 大 (著), 今井 むつみ (著)
■オノマトペの可能性に光を当てる展覧会
上記紹介本「ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか 」で、言及されているオノマトペの体験型展示会。丁寧な取材と写真です。本の補足としてどうぞ。
■ひんやりミステリーサスペンス。
グループで、ある施設を探検。そしてそこから起こる数々の困難と悲劇。
人物描写がうまくストンとハマりました。
閉じ込め箱系のあるあるな設定だからこそ、作者の創作力が試されそう。
■今読んでいる短編のタイトル何だっけ?と何度も確認してしまう「短編恋愛小説集」
ヒコロヒーの使う言葉が巧み。
誰しも経験したことのある恋。友達に相談されたことのありそうな恋愛話ばかり。だのに、そんな言葉使ったことがない、読み方・意味すらわからいという単語がさらっと出てくる。
その日常であまり使う事のない単語が出てくることによって、読むことにブレーキがかかる。流し読みをさせない。
それはあたかも読者が、もし現在進行系の恋愛をしているならちょっと立ち止まれと言われている気がする。
そして、過去に小説と同じような経験をしていたらなら、その記憶を思い出させ振り返ってみてどうだった?と問われている気にもなる。
なんしか良い。
「黙って喋って ヒコロヒー著」
■以前紹介した本を読んでます。
・「バッタを倒すぜアフリカで」前野ウルド浩太郎著 光文社新書 1650円2024/05/11[土曜版]
1巻目とは違い(?!)研究についても掲載あり。
著者本人のサービス精神からくるものなのか、その筆致は今回もノリにのって抱腹絶倒。ビバ・バッタ!
ドラマ「おいしい給食」(※給食マニアの教師vs給食マニアの生徒。もぐもぐタイムは命懸け)のようなバトルもある。
それに気を許していたら大真面目な話が突然はじまり眠りを誘う。
バッタ本なのでバッタのこともっと知りたいですよね。
はい、私はそれにまつわるサイドストーリー推しです。
・「ずっと、ずっと帰りを待っていました 『沖縄戦』指揮官と遺族の往復書簡」濱田哲二、浜田律子著 新潮社 1760円
2024/06/29[土曜版]
ジャーナリスト魂とはこういうことか。読んでいて唾を何度か飲みこむ。
はじめに、終戦直後の手紙を頼りに遺族を探し出す作業が書かれる。
ある遺族に連絡を取ると、自分が生まれる前に沖縄で戦死した父について知りたかったけれど、あることから遠慮して諦めていた。
70歳を過ぎて初めて、その父のことを母の遺した手紙で知る。
その時の気持ちはどんなだったろう。
読み手は、たったひと家族に起きたドラマの重さを知る。
・終わったあとの私的雑感
夏だ!祭りだ!
湿度!カビ!バッタ!
おしまい。
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