小説家・塩田武士さん(関西ライターズリビングルームレポ)
大阪・北浜で毎月第4水曜に開催されている、関西ライターズリビングルーム。昨夜のゲストは、グリコ森永事件を丹念に再取材した小説「罪の声」がベストセラーとなっている、塩田武士さん!
「塩田さん、写真とイメージが全然ちがう…」と思われた方が多かったと思います。
尼崎出身、ダウンタウン世代で漫才師を目指したこともある塩田さんの弾丸トークはめちゃくちゃ面白かったです!
神戸新聞記者時代のお話、小説家になるのに12年かかったお話、構想20年の「罪の声」を書くためグリコ・森永事件の関係者を改めて取材されたときの話…。
すべてを身振り手振りとオチ満載で話されていて、あっという間の1時間半でした。
塩田さんがいかに「小説として書くべきもの」を表現されようとしているか、ノンフィクションとフィクションの境目を見えなくする工夫、そのための取材方法など、ライターとしても情報の宝庫。まさに、他では聞けない貴重なお話が聞けました。
「罪の声」以外の私のおすすめは、短編集「歪んだ波紋」。新聞、テレビ、Webメディアに関わる老若男女さまざまな人物を描きながら、社会がフェイクニュースという大きな波に呑まれていく話です。
NHK-BSで松田龍平・松山ケンイチでドラマ化されるので絶対見たいです!
塩田さんが「歪んだ波紋」とこれからのジャーナリズムについてお話されているインタビューもおすすめ。
ものすごく充実した時間でした。そして、会場のフレイムハウスのローストビーフ丼がめっちゃおいしかったです…。
関西ライターズリビングルームは、9月の都築響一さん回は満席ですが、毎月多彩なラインナップでお送りしています。
詳細は主催の吉村智樹さんのSNSをチェックしてください!
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