自己肯定感の高い子どもに育てる方法
自己肯定感の高い子どもに育てる方法は1つ。
子どもの本当はこうしたいという気持ちを絶対に踏みにじらないことです。
とても簡単なことです。親が「勉強しろ、勉強しろ」というから、子どもの自己肯定感が低くなります。
反対に、親が「こうまで勉強しなくても大丈夫なのかな」と心配しつつも、子どもがやりたいこと(たとえばサッカーとか音楽とか)をやらせておけば、子どもは勝手に成長し、親が思ってる以上に立派になります。
例えばスポーツ推薦で日体大に進学したとか。早稲田に進学したとか。
あるいは音楽をやっていたら不思議と東京芸大に合格してしまったとか。
ところで、親子は凸凹の関係です。親子関係は先祖代々凸凹凸凹凸凹というふうについています。
これは精神分析における定説です。
祖父母が凹、親は凸、子は凹、その子が産んだ子は凸、というふうになっています。
つまり親と子は 2人でワンペアであり、違ったものを持っているということです。
子と似たようなものを持っているのは、おじいちゃんおばあちゃんです。
だから、親がどれだけ心配して「勉強しろ勉強しろ」と言ったところでそれは百害あって一利なしどころか、大きなマイナスにしかならないのです。
「勉強しろ」と言うぐらいなら、親にとっての親、すなわちおじいちゃん、おばあちゃんがどのような生き様だったのか、何が得意だったのか、どのように振る舞ったとき成功したのか、失敗したのかというような特徴をよく知って、それを子どもに伝えてあげることです。
それこそが子が生きていく「戦略のもと」になるからです。
ともあれ、自己肯定感の高い子にしようと思えば、子が「本当はこうしたい」と思っている気持ち――子にとってきわめて切実かつ誠実な気持ちを踏みにじらないことです。