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「いい子」はなぜ「いい子」なのだろうか?
「いい子」はまわりを気遣い、相手との衝突を避けるために、自分の真の気持ちや感情を隠して生きることが多い。その結果、表向きは特に問題がないように見えるが、その内側では、ストレスや感情の抑圧が体に「しんどさ」という症状として現れてくることがある。
もう聞き飽きるほど聞いている「いい子」の症状説明です。
ところで、「いい子」はなぜ「いい子」なのでしょうか?
例えば、親に「勉強しろ」と言われて素直に勉強する子は、なぜ素直に勉強するのでしょうか?
「いや、私は遊びたいです」と言って遊んでもいいのではないでしょうか?
なのになぜ勉強するのでしょうか?
勉強するだけならまだしも、勉強した結果、親が希望する学校に進学する「いい子」もいます。
親の言いつけどおり勉強しました。親の言いつけどおりの学校を受験しました。合格しました。となった瞬間、「はい。では今日限りで私は勉強しません。私は近所の公立の学校に通います」と、声高らかに宣言した子もいるのに、「いい子」はなぜいつまでも親の言いつけどおり勉強し、親の希望に沿う学校に行くのでしょうか?
答えは祖父母のうちの誰かが、相手の気持ちを慮るとても優しい性格の持ち主だったからです。
親が毒親だからしぶしぶ親の言うことを聞いた――最近の人はこのように言いますが、じつは性格というものは2世代前の人、すなわちおじいちゃん、おばあちゃんのそれを引き継いでいるのです。
今の時代は何でもかんでも毒親のせいにしてしまえばそれで説明できると思ってる人が多いので、2世代前の人の性格を引き継いでいるというラカンの主張は非常に立場が弱いものです。
しかし、何でもかんでも毒親のせいにしてしまえば、そこで思考が止まってしまいます。なぜなら「とりあえず毒親を憎んだきゃ私の自己肯定感の低さは説明がつく」と思ってしまうからです。
その結果、親を憎む気持ちから解放されず、親が死んでもなお親を憎む人が出てきます。
おじいちゃん、おばあちゃんのうちにものすごく優しい性格の持ち主がおり、その人の性格を濃く受け継いだので、あなたは毒親の言うことにおとなしく付き従う性格になったのです。
さて、ここからどうしましょうか?
僕ならその心優しい性格のおじいちゃん、おばあちゃんがどのような生き様だったのか、どのようにして幸福になることができたのか?、調べ尽くします。
情報が枯渇しているのであれば、どこまでも想像します。
毎日そのおじいちゃん、おばあちゃんと心の中で対話し、彼・彼女を無二の親友として生きます。
自己肯定感を高めるというのは、例えばそうすることなのです。