何をやってもうまくいかない時ってどうしてますか?【教えてしょうちゃん!】
何をやってもうまくいかないときってつらいよね。
はやく時間がすぎていいことが起こらないかな、と思うよね。
わたしの人生は12年周期で運気が上がったり下がったりしてるみたいで、 12年に一度必ず、ものすごいドン底があります。
何をやってもうまくいかないどころか、収入がない。周りに人が寄ってこない・・・・。
つらいよね。
そういうとき、わたしはおじいちゃんの生き様を知るようにしてます。
幸いなことに、父方の祖父は自分史を書き残しており、それは三冊に及ぶ膨大なものなので、おじいちゃんの成功パターンと失敗パターンを分析するにはじゅうぶんな資料なのです。
大正3年生まれの祖父は終戦後、中国から戻ってきました。祖父の家は本家ではなく分家なので、中国から戻ってきたおじいちゃんに仕事はありませんでした。
20代をまるまる日本国の戦争に捧げたおじいちゃんに、人脈などあるはずもありません。軍人としてはかなり優秀だったらしいのですが。
さて、終戦後の焼け野原の日本で、食料も人脈もなく、家族とともにどのように生きていくべきか、おじいちゃんは途方に暮れます。
結果的に、親戚をたよって、どうにか小さな履物屋さんを始めます。そのお店は20年続きました。すなわち昭和40年まで続いたわけです。というか昭和40年に廃業に追い込まれた。
具体的にはその少し前の、昭和30年代の後半から商売が傾きはじめます。
その理由は1つ。大型スーパーマーケットがそこここに誕生したからです。
廃業を余儀なくされた祖父が「さて、家族をどうやって養おうか」と途方に暮れていた年齢が47歳です。
わたしも47歳のとき、途方に暮れました。
かつて小学館やyahoo!においてヒット記事を連発させたからといって、ネット上の有名人になれたわけでもないし。莫大な貯金があるわけでもない。人脈があるわけでもない(ほら、祖父と同じでしょ?)。
もちろん他の媒体社から連載の依頼は来ますが、それはIT企業からであって、IT企業は数字が悪くなったり社会の風潮が変わったりすれば、すぐに連載を打ち切るのです。たとえばブログメディアからYouTubeなどの動画メディアへの移行期に、多くの連載が終了しました(まあ、しかたないよね)。
その当然の結果として、わたしが途方にくれることになったわけです。祖父とおなじ47歳のときに!
さて、祖父の商売が不信に陥った理由は、自伝によると、「社会の流れについていけなくなったから」となっています。
もちろん、ついていくために必要な人脈がなかったとか、様々な具体的理由があるはずですが、でもそういった些末なことを度外視してわたしは、祖父がカタブツだというところに目をつけました。
これは祖父がみずから自分史に書いてあることであり、なにも祖父をディスってるわけではありません。
祖父はカタブツなので時代の流れについていけなかった。
そうわかったとき、わたしは開眼しました。
私もカタブツではいけない。いま主流のtwitterXでマネタイズする方法や、インスタを使ってマネタイズする方法など、さまざまな「今」の商売のやり方を学ぶしかないと悟ったのです。そもそもマネタイズという言葉に嫌悪感を示してはいけないのだ!
その結果、運気がひらきだしました。
ところで、私たちの成功パターンと失敗パターンは、2世代前の人、すなわち祖父母のそれを引き継いでいると、精神分析の世界ではわかっています。
もちろん、だれにとっても祖父母は4人いますから、ある特定のおじいちゃん、おばあちゃんだけの成功パターンや失敗パターンを引き継いでいるわけではありません。
しかし、わたしはある特定の祖父、すなわち自分史を書き残してくれた祖父にものすごく助けられました。祖父の失敗のパターンがわかったからです。
そのパターンがわかったことによって、自分がどのように次の一手を打つべきかが見えてきたからです。
あなたもぜひ、祖父母の成功パターンや失敗パターンをしっかりと知り(あるいは想像し)、それを次の一手に役立ててみてはいかがでしょうか?