宝物はすぐそばにある【ある日の子ども(育児日記)】
11月になってようやく、浴衣をクリーニングに出した。
浴衣の季節はとうに過ぎている。
でもそれどころではない。
なんと、今年は浴衣を着ていない。
つまり、去年着た浴衣を今になってようやく片付けたのだ。
家の中で少し着ただけだから……と置いているうちに、1年以上も時間が経ってしまった。
と、そんなわたしのズボラ自慢はさておき。
クリーニングから戻ってきた浴衣を、普段は開けない押入れの中にある、収納ボックスに片付けようとしたときのこと。
その見慣れないボックスを見て息子(8)が一言。
「お母さん、それ宝箱!?」
と。
確かに普段開けないし、なんか大事そうなもの入れてるけども。
宝箱て。
普通に生活してて、家の中に「宝箱」があるとか考えたことなかったな。
宝箱という言葉自体、何年ぶりに聞いただろう。
大笑いしながら「違うよ!」って答えたけど、その響きに少しワクワクしちゃったよ。
きっと息子にとっては何気ない一言で、もう発したことすら忘れているのだろうけど、わたしには衝撃的な言葉だった。
宝箱、作ろうかな。
子どもって日常を楽しむ天才だ。
そして、そんなあなたこそ、わたしの宝物なんだよ。
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