#82. とめどなく不安の溢れるそんな日に
行きつけのアイリッシュ・バーの壁面に、こんなポスターが貼ってあった。
“AN IRISHMAN’S PHILOSOPHY” ということで、どうやら「アイルランド人流の考え方」を教えてくれているようなのだが ......
最後まで読んで思わず笑ってしまったので、以下に訳して紹介したい。
◇
There are only two things to worry about, either you are well or you are sick.
悩むべきことは二つしかない。自分の体調が良いのか、それとも悪いのかということだ。
If you are well, then there is nothing to worry about.
もし体調が良いんなら、なんにも心配することはない。
But if you are sick, there are two things to worry about, either you will get well or you will die.
だがもし体調が悪いんなら、悩むべきことは次の二つ。このさき良くなる見込みがあるのか、それとも死ぬのかということだ。
If you get well, there is nothing to worry about.
もし良くなるんなら、なんにも心配することはない。
If you die, there are only two things to worry about, either you will go to heaven or hell.
だがもし死ぬなら、悩むべきことはたった二つ。自分は天国に行くのか、それとも地獄に行くのかだ。
If you go to heaven, there is nothing to worry about.
もし天国に行くんなら、なんにも心配することはない。
But if you go to hell, you’ll be so damn busy shaking hands with friends, you won’t have time to worry.
だがもしも地獄に行くんなら、お前はきっとそこで会うダチと握手するのに忙しくって、心配してる暇なんてない。
WHY WORRY
それならどうして悩んでるんだ?
◇
結局どんなルートをたどっていっても、最終的には「心配ないさ」という終着点に行きつく、なんとも素晴らしい哲学。
もちろん、こうして考えたからといって悩みがすべて消え去るとは思わないけれど、
そこはかとない不安が常に漂っている日常や、心配事がとめどなく溢れる毎日の中では、こうした言葉を読んでクスっと笑える瞬間こそが、つかの間の救いになることもある。
笑っているその瞬間だけは、不安は消え去っているからだ。
◇
いままさに不安の渦中にあるという人。
心配すべきはたった二つ。いま一瞬でも笑える状態にあるか、そうでないかということだ。
笑えるのなら、なにも心配することはない。
もし笑えないほど追い詰められているのなら ......
いや、そんな状態にいる人はそもそも、こんなくだらないブログ最後まで読んでいないので、あなたはたぶん、なんにも心配しなくて大丈夫です。
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