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浮き沈み

誰しも気持ちの浮き沈みがあるから私も普通だと思っていたけれど、私は人より気持ちの浮き沈みが激しくてコントロールが難しいらしい。

双極性障害。
躁状態(気持ちの浮き)とうつ状態(気持ちの沈み)を繰り返す病気。
自分の気持ちをうまくコントロールできなくなる。
私はうつ状態の期間のほうが圧倒的に長く、はっきりとした躁状態を経験したことがなかった。

昨年の12月中頃から気持ちが上向いていた。
もしかするとこれまでの人生で初めて生きていきたいと思えたかもしれない。
前向きな気持ちになり、やりたいこともたくさん出てくる。
これから明るい方へ進んでいける!と心の底から思える。
もう病気は治ったんだ!私は変われたんだ!と嬉しくなった。

プラスの状態に一気に針が振り切れたような感覚があった。

でも、お正月を過ぎた辺りから「あれ?」と違和感を感じた。
違和感は的中し、そこから少しずつ気持ちが沈んでいった。

診察でこの一連の出来事を伝えると、完全に躁状態ですと言われた。
今まで双極性障害と診断されてもあまりピンときていなくて、私は病名がつくほど酷くないと思っていたけれど、これをきっかけに向き合い方が変わり始めている。

この記事を書いている時点でも気持ちはゆっくりと沈んでいて、底についてしまう前に何か対策しなければと試行錯誤している。

双極性障害は理解してもらいにくい病気。
目に見えない、数値にも表れない、誰にでもあるよと言われてしまう。

私は気持ちの浮き沈みはもちろん、自分がふたりいるような変な感覚で、どっちが本当の自分なのか分からなくなり混乱してしまうときもある。
沈んでしまったときは自分を何度も責める。

治療の目標は浮き沈みが極端でない、ゆらゆらと落ち着いている状態を見つけること。
それにはもう少し時間がかかるだろうな。
本当に焦りは禁物、長い目で見ていこう。

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