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「日本進化論」は次の時代を迎える「若者」のためのバイブル

『日本進化論』の要約をようやく書き終えたので、今回は書評を書かせて頂きます。

ポリテックという「言葉」の2つの側面

ポリテックとは政治を意味するポリティクスと、テクノロジーを足した造語です。

本書の元となった対談では政治代表の小泉進次郎さんとテクノロジー代表の落合陽一さんがポリテックについて語っているわけですが、この問題には2つの側面があります。

政治へのテクノロジーの活用という面と、テクノロジーの発展を政治が後押しするべき、もしくは阻害するべきではない、という面です。

こうしてみると、どちらの面も政治がテクノロジーを拒否していうわけで、ポリテック推進のために解決すべき課題というのは主に政治側にあることがわかります。

ここは小泉さんが頑張る案件、と言うことですね。

「若者」のリーダー、落合陽一

本書の後書きに、

平成の次の時代の僕の目標は、ポリテックを推進し、過去ではなく、未来に投資できる社会を創ること。

と書かれているように、落合さんは未来に目を向けている「若者」のリーダー的存在です。

ちなみに、わざわざ「若者」をカギカッコ付きにしたのは、年齢的なことよりもむしろ未来に目を向けているかどうかをその定義にしたかったからです。例えば、先日落合さんと対談されていた宮台真司さんなんて、還暦近くても「若者」としか思えませんし。

先ほど、「小泉さんが頑張る案件」なんて書きましたが、テクノロジーへのアレルギーはなくても政治への興味が薄い「若者」の興味を政治に向かせるためには、そのリーダー的存在である落合さんがポリテックの推進をテーマに活動する意味は大きいと思います。

本書を読んだ「若者」たちが巻末の落合さんの言葉を胸に刻み、それぞれの行動に取り組み始めれば、「日本進化論」もきっと夢物語ではなくなるでしょう。

最後に、この本があなたにとってひとつの指針となり、そのような未来に寄与する1人になってくれることを願っています。

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