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せうりく
2024年4月5日 19:34
食べられる雑草の本を購入した。 もう所持金は無いに等しいが、欲望に駆られて煩悩塗れの弁当を買ってしまうよりかは賢明な選択だったに違いない。 私は、まんまと弁当を購入した別の世界線の自分に哀れんで同情した。 それが自分にとってただ一つの、優越を覚える手段だった。 拾い物のパスケースを曲がらない程度に握り締め、どうして自分がこの力加減を知っているのか、思い出そうとする。 しかし出てくる