井上尚弥ぁ!!!獲物を仕留めにかかるときの眼が好き
あぁ、最高だ。世界スーパーバンタム級王者統一戦で、2階級制覇4団体統一達成の偉業を難なくこなす。
フルトン戦は井上が上回りすぎたが、タパレスは研究したディフェンスで10Rまで粘り、また、井上の顎を上げるパンチも放ち、見応え充分だった。
でも、井上のスピードパンチは、高いガードから全く見えないらしい。
気づかないところから重たいパンチがテンプルに飛んできて、ノックアウト。
井上は強い、強すぎる。
何より戦が美しい。そして階級を上げた背筋も超美しい。
期待にこたえる、などという言葉が陳腐に思えてくるくらい、徹底して自分を追求している。
両者のリーチのはかり数センチ、瞬間よりももっと短い時間の、表す言葉がない、間合いみたいなものから目を離すことができない。
互いに1ミリの油断も許されない間合いだということは、素人でもわかる緊張感。
だけれど、反面、双方の肉体はリラックスして躍動し、互いの駆け引きに、瞬時に、冷静に、反応していく。
王者の戦は研ぎ澄まされた芸術だと思う。
試合中、井上はタパレスの眼を見ている。
ボクシングじゃないけど、レスリングの吉田沙保里も、試合中相手の眼を見て動いていた。
眼に全部の情報が出るんだろう。
眼繋がりで、知り合いのフォトグラファーは、射撃のシュミレーターが百発百中でクレー射撃に目覚めたんだけど、ファインダーから被写体を瞬時に捉えるのが仕事だから、当たり前か、と思ったり。
ちなみに私は射撃のシュミレーター、全然当てられなかった。笑
もっとできると思ったのに!
とにかく、井上の、獲物を仕留めにかかるときの眼が好き。
優しい殺気を孕んでる。