本当の音楽とは、こういうものなのかもしれません 〜 「歌追い人」 アメリカ映画
アメリカにサンダンス映画祭というのがあります。結構いい映画がこの映画祭の賞を受賞してるんですよね。
僕は、音楽の変遷などに興味がありまして。
アイルランド、イングランドあたりの伝承音楽だった楽曲が移民とともにアメリカに入ってきて、それがボブ・ディランなどのフォーク系のルーツだったりとか。
「歌追い人」という映画は英語名「songcatcher」で、その名のとおり、イギリスから、アメリカにわたった古い伝承音楽をたどるという内容。
伝承音楽=バラッド=民族の歌=庶民が日常でうたう唄。
歌詞も、どこそこの子どもが何かしたとか、そんな日常の風景。
さまざまな音楽伝播の終結の地としてアメリカをみるならば、かの国はものすごい魅力に溢れている。
先のイングランドのバラッドだけでなく、
アフリカから強制的に移住させられた奴隷たちの心の叫び、故郷を思う心情をそのまま表したブルーズ。
その発展形としてのロックンロール。
18世紀、19世紀のアメリカで、日常流れていたであろう音楽たちは、どこかの誰かが言った言葉を引用すると「マーケティングの産物ではない音楽」ということになる。
とても純粋で、とても生っぽい。
背後にある悲しい歴史もすべて封じ込めた心情の吐露は聞くものの心を打つ。
本当の音楽とは、こういうものなのかもしれませんね。
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