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鎮魂歌としてのアヴェマリア 〜 「生きてこそ」アメリカ映画

ここで描かれる冬の景色、
それは、銀世界の持つ恐ろしさを如実に伝えてくれる。

雪、一面の銀世界・・・
それは時にはこういった過酷な一面をのぞかせる。アンデス山脈に墜落した飛行機。
季節は冬。この極限のような状況の中で、
生き延びた人々がいた。

残された疑問。
食料はどうしたのか。
なぜ生き延びることが出来たのか。

実話をもとにした映画である。
生きること。
これがもっとも基本的な生物としての活動だろう。

救助の飛行機が目前に迫ったときの
皆の表情が忘れられない。
安堵の笑顔、助かったという安心感・・
極限状態を経験したものだけが持つことの出来る表情・・そんな風に思えた。

ラストに流れる「アヴェ・マリア」。

現場にたてられた十字架、そして山々を過ぎ行く風とともに、この曲はいつまでもアンデス山脈に流れ続けるのだろう。

はからずもこの悲劇の登場人物となってしまった人々の鎮魂のために・・・

↓Ave Maria


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hisataroh358
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