主人公は、セビージャの神を祭る日のパレードで主人公は生きていくために必要なものは何かを悟る ~ 「アム・アイ・ビューティフル」(ドイツ映画)
2000年前後の数年間、ドイツ映画はとても力があった。
声にならない感情が画面全体に映し出されていて、知らず知らずのうちに、パワーをもらったような感じになっていた。
この映画は、悩みを抱える大人たちの話。最近多いですね、こういったテーマ。自分に自信が無くて、まさにタイトルどおりのことを人に確認しないと不安でしょうがなかったりする。
浮気問題、恋人とのいさかい・・
そんな彼らの悩みや不安をスペインの褐色の大地が荒々しくもやさしく包み込んでいる。
ラストのセビージャの神を祭る日のパレード。
その中で主人公は生きていくために必要なものを悟る。
それは、
「自分らしくありのまま生きていくこと」
けっこう難しいんですけどね。
ラストもいいですが、オープニングも強烈。
褐色の乾いた大地。
その中を裂くように続く一本の道。
その道を一台の車が飛ばしている。
と、そこに、フェデリコ・ガルシア・ロルカの詩「verde que te quiero verde」をフラメンコにアレンジした曲がかぶさるのだ。
自分自身を鼓舞するような楽曲。登場人物へのメッセージのようだ。
ちなみにこの映画、ドイツ映画なんですが舞台はスペイン。
スペインの風景なんかも楽しめますよ!
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