「アンダルシアの犬」(スペイン映画)🇪🇸
なんじゃこりゃ?
初めてこの映画を見たときの感想である。
なぜ、目を切られるのだ、なぜ手首をつつくのだ、なぜ、なぜ???
なにがなんだかよーわからんうちに終わっていた。
これはルイス・ブニュエルのおそらくは一般的に最も有名な映画。
淀川さんの名作100選のDVDにも入ってたし。
基本的に音のない、無声映画だったと記憶している(たしか)。
だけど、個人的には、後ろで流れていると感じる音がある。
それは、何でかはうまくいえないんだけど、フラメンコなのだ。
その昔、虐げられ、アンダルシアの洞窟でひっそりと踊りつづけられ、伝承されてきた歴史を持つフラメンコ。
その熱い鼓動の背後にある、ほの暗い歴史の重みと、このシュールレアリストの映画監督のおりなす、一見意味不明な、ほの暗い映画の印象が僕の中では見事なまでに融合するのだ。
白黒の映画だけど、冒頭の満月だけがなぜか煌々と黄色く照っている映像が浮かんで消えない。
きっとそれは、洞窟を照らす一筋の光のイメージなんだろうなあ。
だって、どうしてもこの映画をみると、バックにはフラメンコの音楽が聞こえるんだもの。
⭐️検索すると映像を見ることができます。が、、閲覧注意です。ショッキングな映像があります。
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