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この時期になると懐かしく思い出す楽曲をいくつか、、、旅立つ人たちに向けて 〜 「オワリはじまり」 かりゆし58

日本人は、もの心がついてから社会に出るまでに、いくつか終わりと始まりを体験します。

それらはそれなりに人生にインパクトを残すもので。 

それは卒業と入学、進学。

その終わりと始まりは旅立ちにも例えられるかもしれません。ある局面では、人生という旅に出るに等しい出来事かもしれません。

自分がそんなことに直面しているにも関わらず世界は変わらず動いている。変わらぬ日常。駅には電車が流れ込み、テレビではニュースキャスターが季節の変わり目を語っている。

田舎町の人間にとって、高校卒業はまさに大きな旅立ちの時。生まれ育った町を大半は後にします。せざるを得ない。それは、それまで18年間、小さな町の中で育まれた友情や愛情が迎える最初の試練かも知れません。

きっと、たくさんの人が、たくさんの旅立ちの曲を聴いて、新しい未来に向かっていったことでしょう。

どの時代にも、その時代を彩る旅立ちの歌があって、そのどれもが日本を代表する楽曲になっているということの意味を考えてみると、きっと歌の魅力の他に、この歌に思いを寄せた旅人たちの思いが詰まって継がれているからではないかと思うんです。

電車のテールランプをいつまでも見送った人、バスの曇りガラスを拭いていつまでも故郷の景色を見続けた人。

そんな旅人たちと、彼らを見送った人たちの思いが。

その人たちの群れの中には自分もいる。

三月が近づくと、ふとこんなことを思ったりします。

あの日、周りに流れていた曲がありました。


そして、今も。


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