エリック・クラプトンって?初心者向け導入支援記事その3 ~ ブラインド・フェイスのこと
これまでの記事
■1回目
■2回目
経歴を辿る。
大まかなエリック・クラプトンの音楽経歴は以下の通りになります。
ヤードバーズ(60年代)
↓
ブルースブレイカーズ(60年代)
↓
クリーム(60年代)
↓
ブラインドフェイス(60年代)
↓
with デラニー&ボニー&フレンズ(70年代)
↓
ソロ(70年代~)
↓
ソロ(アンプラグド)(90年代)
↓
ソロ(90年代~)
今回は、ブラインドフェイスという味わい深いバンドについて語ってみます。
ブラインドフェイスのアルバム
このアルバム、よくこのまま今でも流通していると思いますが、なぜこんな風にしたのかは諸説あるようです。でも、ちょっと。。。な感じはします。
ただ、アルバムの中身は素晴らしいんです。
実は、ブラインドフェイスとして発表したのはこの1枚のみです。
ブラインドフェイス
メンバーは、スティーヴ・ウィンウッド(元スペンサー・デイヴィス・グループ、トラフィック)、エリック・クラプトン(元ヤードバーズ、クリーム)、ジンジャー・ベイカー(元クリーム)、リック・グレッチ。
多少ロックを聞いた人にとっては、なじみの深い名前が並んでいます。面白いのはクリームというバンド時代に一緒だったジンジャー・ベイカーとまた組んでいるところでしょうか。
土着の音
このメンバーからわかるとおり、音はブルーズの延長線上にあります。ただ、アメリカのブルーズはシカゴのエレクトロニックにしても、南部のアコースティックにしてもとても泥臭い。土着の匂いが、ぷ~んと漂ってきます。
あのあたりの乾いた大地のイメージでもあるし、強烈な日差しのイメージでもあるし、古き良き田舎町のイメージでもあります。
反面、英国に渡ったブルーズは、英国流に解釈されていきました。つまり、ある程度の抒情性が加味されています。エリック・クラプトンにはそれが顕著です。ジェフベック、レッドツェッペリンあたりはその要素が薄い。なので、初見からしてみれば、断然エリック・クラプトンの方が入りやすいですし(馴染みやすい)、世界的にも長い時代、人気を誇っています。つまりどの世代にも受け入れられやすいんですね。
しかし、レッドツェッペリンなどは、初心者向きではないと思われ、なかなかあの土臭さが残った楽曲たちに馴染むのは大変かもしれません。ただし英国的な抒情性も徐々に顔をみせてきまして、その最高傑作がStairway to Heavenです。こんな風に、彼らの音にはちょっとでも関心が生まれると、ハマることになり、最終的にはクセになるわけです。
アルバムの音
ここから先は
いつも読んで下さってありがとうございます。頂いたサポートはいろんな音楽などを聴いてご紹介するチカラになります。あなたに読んでいただき、新たな出会いを楽しんでいただけるよう、大切に使わせて頂きます。よろしくお願いします!