ザ・ビートルズ「Tomorrow Never Knows」
ビートルズのメンバーが、インド詣でをしていた時代の楽曲。この楽曲にはインド風、東南アジア風の趣も漂っています。
ビートルズの歴史を知って、網羅的に聞いている方ならば、この曲には親しんでいると思いますが、初心者向けではないでしょう。
サイケデリックな時代のサイケディックな歌詞と音。
意味があって意味がないような。
そこに存在しているんだけれど、実際は存在していないような。
誰もが知っていることなんだけれど、反面、誰も真実には到達していないような。
憎しみや死がそこに在りそうな気配もあるけれど、すべては虚無の中に在るような。
相反する事柄が並べられているけれど、そのどれもが真実
量子力学は、観察しようとすることで対象の存在は大きくぶれ、観察しようとしないときにはその対象は必ずそこに在るということをロジックで説明していますが、人間社会もそんなものなのかもしれません。
誰かの思考が生み出す世界。思考がなければ何も生まれない世界。
Tomorrow Never Knows
文法的には間違っている、リンゴ・スターが呟いたこの言葉。
明日は何も知らない。明日を観察はできない。
明日が何者なのかを知るものはいないが、明日がどのような物になるかを決定するのは観察者である我々。
Past always knows(exists), Present is here (reality) and Tomorrow never knows.
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