死ぬまで生きる―死後の世界は平等平安
人は死ぬ。死ねば宇宙と一体化する。浄土・極楽・天国に往くとは、そういうことかもしれない。
死ねばだれでも、欲が無くなる。欲が無ければ、苦しみも無く、欲が無ければ、悲しみも無い。だからそこには、平安が有る。
生きているうちは、欲が有る。欲があるから不満が有る。欲があるから満足が有る。
死ねばだれでも欲が無くなる。欲が無ければ不満もない。欲が無ければ満足もない。そこに有るのは、平等平安。
その平安にだれもがいたる。罪人も聖人君子も、死んだら同じ。善と悪との区別なく、死後の世界は、平等平安。
死後の世界が平安と、聞いても、早く死にたくはない。不安の世界を生き続けたい。悩み苦しみ生き続けたい。喜び楽しみ生き続けたい。
そしてだれもが、いつかは死んで、死の平安に救われる。その平安が来るまでは、悩み苦しみ楽しんで、ドキドキハラハラ生き続けたい。
死ぬまでは、欲を調整して生きていく。