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あらゆる組織とひとが融け合うために──コミューンが目指すブランドの一貫性
12月24日のコミューンプロダクト開発アドベントカレンダーシリーズ3の記事です。
https://adventar.org/calendars/9979
こんにちは。コミューン執行役員CPOの久松です。振り返ってみると、2024年は私にとっても、そしてコミューン全体にとっても非常に濃密な一年でした。入社してから約3年半、1月にはCommuneのプロダクト責任者、そして8月からは執行役員CPOとして、Communeブランド全体のプロダクトを統括する立場になりました。
このポジションにつき、改めて実感したのはBrand Strategyの重要性です。今回は、その背景を少しだけ共有したいと思います。
用語集
コミューン: 会社を指します
Commune: プロダクトを指します
2024年の振り返りとデザイン部門との連携
私の2024年のハイライトは、1月にデザイン部門が私のレポートラインになったことから始まります。デザインチームが抱えていた課題を洗い出し、3月にはマネージャー採用を開始。4月にはSibylさんのJOINが決定。もしSibylさんが参加していなかったら…と思うと、今のデザインチームのスピード感は実現しなかったかもしれません。
5月に実際にジョインしてからの半年間、Sibylさんは想像以上に多くのデザイン課題を整理し、毎日のように議論をリードしてくれました。(現在も毎日、CTOの上野さんをはじめ、マネジメント陣で議論しています。)
特に大きかったのは、「Brand Strategyの定義がなされていない」という点を、早期から強く訴えてくれたこと。私自身、それまでブランド戦略は優先度がそこまで高くないと捉えていたのですが、彼女との議論を通じて、その重要性を痛感するようになりました。
複数のプロダクト展開を支えるBrand Strategy
「コミュニティサクセスプラットフォーム」としてのCommuneは、多くの組織が抱える顧客とのエンゲージメント課題を解決するプロダクトとして成長してきました。
しかし、コミューンが掲げる「あらゆる組織とひとが融け合う未来をつくる」というビジョンを本気で達成しようとすると、コミュニティサクセスにとどまらない発想が必要です。カスタマーレッドグロースを強力に支援していくためには、自社コミュニティ以外の接点も見据え、エンドユーザーとのより広い関係性を構築できるような新しいプロダクトを積極的に創造しなければなりません。
このように、複数プロダクトの開発・運用していくことが今後ますます重要になってきます。そして、同じブランドのもとで製品を展開していくためには、Brand Strategyの一貫性が不可欠なのです。
Brand Strategyが明確になると何が変わるのか? 逆に明確でないと何が起きるのか?
複数のプロダクトを同時に開発・運用していくうえでは、ブランドの世界観を統一的に示すことが重要です。Brand Strategyがしっかりと定義されていれば、各プロダクトのUI/UX設計やマーケティング施策が同じ方向を向き、一貫性のある体験をユーザーに提供できます。
メリット
プロダクトごとに散らばりがちなデザイン言語やメッセージを統合しやすい
組織全体で共通のビジョンを持てるため、意思決定がスムーズになる
プロダクト間の協力体制が強化され、エンドユーザーとの接点を広げやすい
一方、Brand Strategyが十分に言語化されていないまま、複数のプロダクト開発を進めてしまうと、ユーザー体験にばらつきが生まれ、ブランドイメージが分散してしまいます。
デメリット
プロダクトごとにデザインやトンマナがバラバラになり、ブランド認知に悪影響
組織内でも開発の優先度や意思決定が揺らぎ、プロダクト間連携が弱くなる
長期的な戦略立案が難しくなり、結果的に効率面でもロスが大きい
こうした状況を踏まえると、Brand Strategyを軸にプロダクトのあり方を明確化し、ブランドとしての一貫性を保ちながらプロダクトを展開していく必要があります。
おわりに
2024年は、私たちコミューンにとって「次のプロダクトを見据えた土台づくりの時期」でもありました。2025年はBrand Strategyを再定義し、それぞれの製品を横断するブランド体験をつくりあげる――これは非常にやりがいのある挑戦であると同時に、大きな責任でもあります。
もしこのアドベントカレンダー記事を読んで、少しでも「面白そうだ」と思っていただけたなら、ぜひご連絡ください。あなたの経験や視点を存分に活かして、「あらゆる組織とひとが融け合う未来」を共に築いていきませんか?