パートナーへのイライラが限界になったときに読む処方箋『相手は変えられないならば自分が変わればいい』ラス・ハリス
「私は子どもの世話で手がいっぱいなのに、あの人はソファーに横になってテレビばかり見ている!」
「どうして彼女は片付けできないんだろう。いつも僕が片付け担当だ!」
お互いに愛を育んだ末に結ばれたはずのカップルが、いつしか相手を心の中で責め立てることは・・少なからずあります。
相手に変わって欲しいと強く要望するのです。
私もまったく他人ごとではないです・・。
(;^ω^)
しかし、期待は空しく相手は変わってくれません。
そしてそれが相手に対して「嫌な感情」を持つことにも繋がります。
心の底からフツフツと湧いてきたこの「しんどい感情」とどう付き合えばいいのでしょうか?
『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない』の著書、ラス・ハリスさんが、今度はパートナーとの付き合い方を伝授してくれました。
(*´ω`)
『相手は変えられない ならば自分が変わればいい』ラス・ハリス
「自分が変わればいい??
冗談じゃない、なんでこっちが折れないといけないのっ!」
というお怒りの声も聞こえますが・・。
まずは冷静に「嫌な感情」がまとわりついて離れない理由を理解しましょう。
私たちは「嫌な感情」を危険と捉えることがあります。
暴力は言わずもがな、口喧嘩で傷つくようなことを言われたりしても相手を危険と捉えます。
そして危険を感じると身を守るためにそのことを忘れないように何度も反復して思い出すのです。
ですので、嫌な気持ちが悶々としている時間が長くなるのですね。
また、危険なことが起こると人間の本能は「逃げる」か「攻撃する」かを選択しがちです。
パートナーとの喧嘩だと、
「もうあんなやつとは話さない!」
と回避するか、
「そうは言っても、〇△✖〇△✖〇△✖!!!!」
ってやり返すか、ですね。
子どもの頃は気に入らないことには、拗ねたり騒いだりすることで相手(親など)が変わってくれました。
この成功体験を引きずっているのかもしれません。
しかし、おとなになるともうこのやり方では「有効性」がない場面も増えました。
この本の副題は「マインドフルネスと心理療法ACT(アクト)でひらく人間関係」とあります。
ACT(アクト)とは「Acceptance and commitment therapy」の略です。
アクセプタンス&コミットメント・セラピー(Acceptance and commitment therapy、ACT)は、認知行動療法もしくは臨床行動分析と言われる心理療法の一つ。
ACTの目的は、困難な気分を取り除くことではなく、むしろ私たちが自らの人生と共に今この瞬間に留まり、価値づけられた行動へと向けて前に進むことである(Wikipediaより)
ストレスフルなパートナーとの関係の根底にはこの5つのプロセスがあると、この本の中では言われています。
「接続が切れる」
「反応的になる」
「回避する」
「心に囚われる」
「価値を無視する」
そしてここから離れて、新しい行動指標「LOVE」を取り入れることを提案してくれます。
L:「Letting go (思考を解き放つ)」
O:「opening up(心を開く)」
V:「Valuing(価値に基づいた行動をする)」
E:「Engaging(現在に集中する)」
ラス・ハリスさんの著書の中にはふんだんに事例やエクササイズが盛り込まれています。
もし、パートナーのことで悶々としているなら一読してみるのも「現在に集中する」手段かもしれませんね。
(*´ω`)
パートナーだけではなく、人間関係の中では自分が変わることが相手を動かす早道だとよく言われます。
でも、実際には身近な関係ほどお互いの変化には時間と忍耐が必要だとも実感してます。
「実践による短期的で小さな結果を積み上げることで、
動かしがたいと感じている環境が長期的にゆるく変化する」
*Haniko 自作の座右の銘です(*^^*)
お読みいただきありがとうございます!
(*´ω`*)
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