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鏡のなかの言葉(定期購読)

映画監督松井久子が編集長となり、生き方、暮し、アート、映画、表現等について4人のプロが書くコラムと、映画づくり、ライティング、YOGA等のワークショップ、そして編集長がお勧めする…
1.映画監督松井久子と読者との双方向コミュニティに参加できる。2.ワークショップ(書くこと、映画を…
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松井久子のNoteマガジン「鏡のなかの言葉」

ごあいさつ桜が散り、紫陽花が咲くのを待つ間、樹々の葉はウイルスの脅威などなんのその季節のめぐり通りに耀いています。 そんな5月21日。特別な誕生日を迎えました。 あの人と逢いたい、でも逢えない…。 Stay Homeで、そんな淋しさのなかにいたとき、かつて映画をつくるたびに全国の皆さんと繋がっていた、あの懐かしい頃を思い出していました。 『折り梅』のときは約480人、『レオニー』のときは約4700人の人びとが  私の映画に関心を寄せてくださって、寄付を頂いたり前売りチケ

自分史コラム ジョニー・デップ最新作 『MINAMATA』を観る前に知ってほしいこと(ネタバレなし)

ハリウッドスター ジョニー・デップさんが現在、日本でどれくらい有名なのか、私は知るすべもありませんが、彼はこれまでどちらかいうとキワモノ的な役が多く、好き嫌いは別として認知度は高いはず。 そんな彼が最新作のテーマとして選んだのはなんと「水俣病」だと知り、とても驚きました。 つい先日、彼自身が製作し、この公害病を追い続けたフォトジャーナリスト、ユージン・スミスさんを演じた9月23日公開の映画 「MINAMATA」を観てきました。 このコラムは、これからこの映画を観る方や、水俣

自分史コラム 人の自分史に励まされた

この世の中、多くの人が「できるなら他人の役に立ちたい」とか「他人を元気づけてあげたい」ということを漠然とでも考えているんじゃないかと思います。自分はそう思いたい。 ただそうは言っても、それを狙って実現するのは簡単じゃありません。 なにより自分自身に、その思いや状況などを含めた準備がないといけないし、それを相手が感じ、受け取ってくれるかどうかだって分からないから。 そんな私は先日、あるご夫妻に、心から励まされました。 もちろんそのご夫妻はそんなことを狙っていたわけではありま

自分史という視点の楽しみ方05

もう聞き飽きたし言い飽きたでしょうけども、本当に暑いですね。 夕方になると雷とゲリラ豪雨が発生しやすくなるうえに、こういう年は台風がまとめて秋に来るとか。気候変動の影響を実感する日々です。 さて、自分史という視点の楽しみ方もすでに5回目になりました。 時代の転換期である今こそ、私たちがどう生きたかを残すことが、自分だけでなく親しい人、そして社会に大きな価値があるとお伝えしてきました。 しかし日々忙しく生きていると、そうした視点をつい忘れがち。 常に自分の周りで起きているこ

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自分史という視点の楽しみ方04

今年は本当に梅雨が長いですね。 もはや「梅雨」というよりも「雨季」というほうがピッタリ。 私が子どもの頃、日本は「温帯気候」と習った記憶がありますが、もはやここ近年では「亜熱帯気候」の国になってしまった感があります。 これからどうなってしまうんでしょうか。 さて、自分史という視点の楽しみ方も4回目となりました。 みなさん、日々の生活を「自分史視点」を意識して生活されていますか? 少しずつでも構いませんので、自分というひとりの人間が生きるドラマを、客観視し、冷静に見る視線をも