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ルーブル美術館のツアー

パリ21日目。今日でパリに来て3週間。今朝は予約してあった英語のツアーに参加するため、ルーブル美術館へ行く。ルーブル美術館は何度も訪れているがツアーに参加したことはなかった。このツアーは子供とその家族向けで、7歳の娘に少しでも美術館に親しんでもらえたら、と思い参加することにした。

中世のルーブル城跡

まず初めにグループ用の部屋で簡単なイントロダクションを行い、その後ミュージアムを見て廻る。初めに行った場所がシュリー翼の中世ルーブル宮の跡。ルーブルは以前宮殿だった事は知られているが、現存する建物の下に中世に建てられたルーブルの城跡が割と最近(1999年代)発掘されたそうだ。城壁の石には石工が目印としてつけたハートが彫られていたりする。ツアーならでは知ることができる細かい知識に感動する。

その後古代エジプト、古代ギリシア・ローマ美術を廻る。ミロのビーナスは女神アフロディーテだと考えられていること、サモトラケのニケは風の強い日に船に乗っている姿であること、など次々と新しい知識を得る。

ツアーガイドのマリアさん

メインはやはりデュノン翼にある「モナ・リザ。」10分ほど並んでようやく見れた。すごい絵画だとは思うが、この絵画の周りの人々の熱狂ぶりには毎回圧倒される。寡作だったレオナルド・ダ・ヴィンチの作品の一つとして以前から有名だったが、20世紀初頭一度盗難され、その事件でより世界に知られるようになったらしい。

モナ・リザの前

1時間半ほど続いたツアーは「ナポレオンの戴冠式」絵画の前で終わる。その後、ガイドが本物のミイラがある、と言っていたので、ミイラを探しにシュリー翼に戻る。包帯を巻かれた華奢なミイラが綺麗に横たわっていた。

ルーブルのミイラ

その後私は16区にあるル・コルビュジエのアパートを見に行く。しばらくリノベーションで閉鎖していたが、9月になって新たにオープンした。パリが一望できる窓と数々の天窓から光が差し込んでいる。テラスは全部で3つ。アパート住まいながら、外と繋がっている感覚が持てる。

アパート内部

生活する場でありながら、創造する場所でもある。インスピレーションが湧いてきて、落ち着いて創作に取り込める場。やはりル・コルビュジエが作り出す空間は魅力的だ。ル・コルビュジエが提唱する5原則を全然満たしていない我が家だが、いかに彼のエッセンスを取り入れて住み心地の良い空間を作り出せるか、が今後の課題だと思う。

アパートを後に娘と向かったのは15区の「ケラー・プール」。今回で3回目。プールのお陰でパリジャンの普段の生活を垣間見、また一時的なパリジャンとしてパリに溶け込めたような気がした。

プールの後はボーグルネル地区のモールで寄り道しながらアパートに帰る。明日はもうパリを発つ日。徐々に暗くなる空を見ながら、色々廻った今日1日に感謝する。


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