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【詩】とろけるチーズ

絶望の崖っぷち、飛び込む筈が急に重くなる靴
底に懐かしさが貼り付いてしまい立ち尽くす
青春は手摺の上をさっと滑り降りて行ったのに
間に合わせの友情はさっさと散ったのに
君との思い出はいつまでも消えない打上げ花火
または句読点が弾け飛んだ未完のお話
まるで夜空と胸に貼り付いたとろけるチーズ
時は流れても熱々のまま流れ落ちず



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