2019年シーズン終了!振り返ってみて!
約2週間前の11月20日(水)の試合をもって2019年のシーズンが終了した。
少し時間が空いた今、今シーズンについてちょっとだけ振り返ろうと思う。
アメリカ2シーズン目。シーズンの流れやチームの状態、学業との両立が大体わかってスムーズにシーズンに入ることが出来る。
チームは全米大会まで勝ち進むことが出来て、個人としては4ゴール8アシスト、リーグと全米大会のベスト11に選んで貰えた。
シーズンとしてはうまく結果が乗っかってきてくれた。
今シーズン僕の中で忘れることのできない試合があった。
それは全米予選の準決勝と決勝。
全米大会に出るには絶対に勝たないといけない2試合。
昨年はこの準決勝で負けたんだ。
何で忘れられないか。
もちろん勝ったから。勝ったからしかない。
準決勝、ノースカロライナから2日かけてフロリダまで9時間。短期大学ではバス移動は一般的だけど、今回ばかりは移動の格が違った。水曜の夕方に出て、金曜の夜に着く。そして土曜日試合。ほぼ練習してない笑
そんな中での大一番。焦りまくる笑
1点を先制するも、前半のうちに2点返される。
やってる人ならわかる。ビハインドでハーフタイムベンチに帰ってきたときの感じが。チームにヤバイ雰囲気が蔓延していた。
後半もずるずる点が取れず時間だけが過ぎていく。
次に点を取った方が勝つ。土壇場の状況。焦る。
ただ今シーズンの僕は少しだけ考え方が変わっていた。
試合は勝ちたくて勝てるようなものではない。結果もそう。だから今年は自分の成長だけにフォーカスした。自分が成長することで結果的にチームにそれが表れれば良いなくらいの軽い感じで。だから毎日成長することだけを考えて、練習・自主トレに筋トレをこなしていた。リーグ戦の疲労感が凄まじかったけれど、振り返ると本当に楽しかった。
だからか試合の勝ち負けにそれほど興味がなかったし、万が一終わったとしてもこれからも成長したいと思ってトレーニングは続けるし、次のステップにも行けると自信が持てていた。
だからこそ目の前の試合・プレーに自信を持って集中できたんだと思う。ややこしいけれど笑
90分戦って、結果勝っていれば良いなと。
サッカーは相手に勝つスポーツだから、試合での気持ちの持ち方としてふさわしいかは定かではないが、とりあえずどんな状況でさえ焦りは一切なかった。
後半20分なんとかPKを獲得。
しかし味方選手が外してしまう。残り25分、よりチームに重たい空気を感じた。
けど何となくイケる気がした。いやただ麻痺してただけだと思うが笑。
ラスト20分。アタッカーを増やすためにセンバにスイッチ。センバなんてやったことない笑。しかもこの大一番で笑。
ガンガンに攻める。ラスト15分、またもPKを獲得。
これを冷静に決めて同点!
しかしラスト10分、味方が2枚目のイエローカードで退場。圧倒的に不利な状況に。
相手のパワープレーが始まる。
ラスト7分、相手の横パスのミスを見逃さなかった味方がゴール前のFWにラストパス。気持ちで押し込んだ。1人少ない土壇場での逆転!!
3−2!!
そこからの7分間は凄まじかった。相手チームは完全に僕らを殺しに来た。
今振り返るとよく守ったと思う。飛び交う砲弾。ラインを調整して、相手コートの少しでも奥に蹴って時間を使って。しんどかった。今までで1番7分が長かった。しんどい時間をなんとか奇跡的に耐え抜いた。勝利。超キツかった。これで全米が決まったんだ。全員がそう思った写真がこれ。完全にきたと思った。
しかし、次の日の朝。
決勝に勝たなければ全米大会には行けないことを知る。
絶望。
一気にどん底に落ちた。
一瞬ギャグかと思った。家族や友達には全米大会に出れるって言っちゃったし笑
去年の大会のレギュレーションならここで決まっていたが、変わったと。
思わず笑ってしまった。1番ギャグだったのは俺だったんだ。
じゃあ今日勝たなきゃじゃん。
切り替えるのが本当に難しかった。
センターバックで先発起用と知らされる。朝から試合会場までずっとセルヒオ・ラモスを観ていた。
相手がボールを持つとを予想されていたので、11人が構えての守備。キーマンにはマンマーク。前半は絶対に0−0で、後半奪ってカウンターのワンチャンスを仕留めて勝つ。それだけしかもうなかった。
試合。想像を絶する押し込み。ポゼッションは9:1だったと思う笑
前半はプラン通り0−0で耐え抜き。よし後半!
90分間、何度神に助けられたか。全員で必死に耐え抜いて90分が終了した。アメリカにはATという10分間ずつの延長戦がある。
ATでも必死に守る。気づけばPK戦になっていた。こっちとしては完全に思惑通り。ここで勝って全てを持っていく。土壇場でこっちに持ってくる。
PK戦。ここにYoutubeがあるので2:34:00くらいから見てほしい。
マジで奇跡としか言いようがない。10回やって9回は負けるであろう相手に、その1回をこの大舞台に持ってくることができた。チームで持ってきたんだ。PK戦で待ってる時に味方が外しても負ける気は自然としなかった。それくらいやり切ったし、後悔はなかった。だからこそ勝って本当に良かった。
PKは正直蹴りたくなかった笑笑。
あんまし良い思い出はないから、ビビって10人目でと笑。回ってきた時はこの時ばかりは焦ったし、2人前くらいからドキドキが止まらなかった。足の震えも笑。
PK。自分の前に18人蹴ってるからポイントはグチャグチャ。よくみんな決めたと感心する。右を狙って蹴ったけど、結果はボールは真ん中に。これも運だと思う。決まった時嬉しさが爆発してしまった。
PKで、しかも自分が決めて勝って全米へ。
武蔵野から合わせると3年もかかった。
ようやっと何かが動き出した気がした。
興奮は抑えきれず、試合後お父さんに電話。観てくれていた。とても喜んでいた。横河のみんなも気にしててくれていた。嬉しかった。
ホテルまで、すねあてとスパイクを履いていたこと忘れるくらい興奮していた笑笑
Louisburgに来て本当に良かった。アメリカに来て本当に良かった。
心の底からそう思った瞬間だった。
これが僕の忘れられない試合。
シーズンは終わって次は春のセメスターへ。また来年の夏には卒業して次のステージに行く。
留学を応援してもらっている家族、サポートしてもらっている00アメリカ留学、気にかけて応援してくれている方々に本当に感謝したいです。
ここからがサッカー人生が本当に面白くなってくるので、楽しみながらまた成長を求めていきたいと思います。
全米大会前に2019年のハイライト作ったので良かったら見てください!また全米大会のを加えたものを後々公開します!
以上です。 草 宏禎
草 宏禎 20歳
Louisburg College No.10 Captain