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発達カミングアウト3.0で、優位感覚を表明し社会参加や貢献もできる時代に

先日私はピクトグラムアイコンを開発し、suzuriでの提供を開始しました。

理由は、既存のバッジデザインを見て「このバッジでは状況は大して改善されないのでは?」と感じたからです。

では既存のバッジデザインには何があるのか?

その問題は何か?

私は何を新たにデザインし、それによって何を意図しているのか?

それぞれご紹介していきます。

注意:この記事では、定型発達者および過去に発達当事者だった成熟者のことをまとめて一般人と呼んでいます。

まず、発達当事者に着用してもらうために作られた既存のバッジデザインは大きく分けて2種類あります。

1、発達障害を表明するデザイン

いわゆる「ADHDです」「ASDです」という文字が入っているデザインです。(この記事では便宜上、発達カミングアウト1.0とします)

言葉自体はそれなりに広まってはいるものの、発達・精神・心理の専門家でなければ特性や困りごとまでは、正直よくわからないのでは?

さらにASD(自閉症スペクトラム、旧アスペルガー症候群)はネガティブなイメージが強いことに加え、感情や環境によって4~5タイプの状態に切り替わる特徴があるため、ASDだけだとどのように対処すればいいか分かりづらい特徴もあります。

一般の人にとっては「なんか障害があるから関わらないようにしよう」と感じてしまうのではないでしょうか?

2、過敏感覚を表明するデザイン

いわゆる「聴覚過敏です」「視覚過敏です」「触覚過敏です」という困りごとがデザインされているタイプです。(この記事では、発達カミングアウト2.0とします)

困りごとが具体的になったと感じませんか?

こちらは発達障害だけのカミングアウトよりも具体的であり、当事者にとって合理的配慮を受けやすくなるメリットがあります。

問題点としては、波風立たない、トラブルに発展しづらいこと以外に配慮する側のメリットがほとんどないことです。

3、優位感覚を表明するデザイン

私が今回取り組んだのは3番です。

ピクトグラム4種類と、解説ならびにサポーター用のQRコード入りデザインを作成しました。(この記事では、発達カミングアウト3.0とします)

視覚優位・イメージ優位・聴覚優位・身体感覚優位の4タイプです。

4種類の根拠はVAK(感覚優位)モデルと、エナジーアーキタイプ(能動受動・外向内向の2軸)です。ADHDの特性はVAKモデルでは分類困難なため、Kすなわち身体感覚優位の対極となるイメージ優位を新たに定義しています。

発達当事者が優位感覚を表明することには、一般人や配慮する側にもメリットがあると私はみています。

なぜなら、配慮する側は相手の得意を知ることができて意思疎通しやすくなるし、苦手に感じていることを得意な人にお願いしやすくなることも期待できるからです。

私は知覚の多様性、すなわちニューロダイバーシティーを促進し相互価値創造しあい社会貢献しやすい環境づくりのためにピクトグラムデザインを行いました。

さらに私は今後、発達遅延者むけのトレーニング環境作りや発達トレーナーの育成を行うことで、日本のウェルビーイング向上に貢献していきます。

各優位タイプのくわしい解説、グッズの入手方法は特設ページを設けましたのでそちらをご覧ください。


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