もののふが選ぶにほんもの〜日本酒 新政〜
こんばんは、もののふです♪
今回は秋田県の銘酒「新政」を紹介します。
日本酒新時代を牽引すると言われている新政酒造は、1852年に秋田県で創業しました。
「新政」という名前は、幕末の動乱期に明治政府が施策の大網とした「新政厚徳(しんせいこうとく)」から名前をとりました。意味は「厚き得をもって新しい政(まつりごと)をなす」であり、かの有名なせごどんこと、西郷隆盛が発案した言葉であります。
8代目蔵元の佐藤祐輔氏は、伝統を重んじながら革新的なアプローチで次々と新しい日本酒を生み出していることで注目されています。
現在では、蔵で使用する酵母は「6号酵母」のみ、使用米は秋田県産米のみを使用した純米造り、生酛造り、木桶仕込み、醸造用乳酸ほか無添加、アルコールを15度までに抑えた原酒の造りをしています。醸造における純粋性を尊ぶことこそが、佐藤祐輔氏の醸造哲学なのです。
新政は熱狂的な人気を誇る酒蔵であり、人気すぎて供給が追いつかず、年々購入するのが難しくなっています。
さらに新政は名前の付け方が独特で、シリーズとしては、新政のフラッグシップとも言える「No6(ナンバー・シックス)」、秋田の酒米の魅力を伝える「Colors(カラーズ)」、「PRIVATE LAB(プライベートラボ)」などがあります。
今回は新政酒造が造るお酒の中でもColors(カラーズ)というシリーズを3種類紹介していきます。「新政」の味わいを安定的に余すところなく楽しめる最もスタンダードで、秋田の酒米の魅力を味わっていただくための火入れシリーズです。
右:エクリュ/生成 (白)=秋田生まれの酒米「酒こまち」を使用
中:ヴィリジアン/天鷲絨(緑)=秋田の高級酒米「美郷錦」を使用
左:ラピス/瑠璃(青)=東北を代表する酒米「美山錦」を使用
Ecru エクリュ-生成
原料米:酒こまち
精米歩合:麹米55%、掛米65%
アルコール分:13度(原酒)
仕込容器:木桶
秋田生まれの酒米「酒こまち」を用いたお酒です。ラピス同様、「扁平精米」を用いた磨きを採用している。「酒こまち」特有の、まさに寒冷地の雪解け水を思わせる清らかなテイストが楽しめます。
一口飲んでみると、優しい口当たりで、フルーティな香りがして、エレガントな味に仕上がっています。
Viridian ヴィリジアン -天鷲絨
原料米:美郷錦
精米歩合:50%
アルコール分:13度(原酒)
仕込容器:木桶
秋田の高級酒米「美郷錦」を用いたお酒で、原料米の精米歩合は50%であり、「美郷錦」のポテンシャルをもっとも発揮する磨きで仕上がっています。
「天鷲絨」は、Colorsの中でも、もっとも厚みと余韻がある仕立てとなっています。搾りたて直後からふくよかな味わいが十分に楽し、長期熟成能もあわせ持つお酒となっています。
Lapis Lazuli ラピス -瑠璃
原料米:美山錦
精米歩合:麹米55%、掛米60%
アルコール分:13度(原酒)
仕込容器:木桶
東北を代表する酒米「美山錦」の清涼にして端正な味わいが楽しめる新政の定番作品です。原料米に独特な精米方法を採用しており、米の性質をよく表しながらも軽快な酒質に仕上げています。
「ラピス」は、新政の基本的な味わいを表現していて、飲んでいてこれが新政と示されるようなお酒です。
本日紹介した新政のColorsは、2000円〜3000円とお求めやすい価格帯ですが、特約店しか買えないので、非常に手に入りにくいお酒です。
希少価値が高いからこそ、大切な人へプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
きっと喜ばれることでしょう。