見出し画像

婚外恋愛女性に知ってほしい、男性の正直さと誠実さの違い

今回は婚外恋愛する女性に向けて、"どんな男性を選べばいいのか"について考える材料を提供したい。テーマはずばり「正直さと誠実さ」だ。

マガジンの前回記事『婚外恋愛で奥さんの話をしてくる男性心理の理解と向き合いかた』が大変好評だったので、それに少しでも関連するテーマとして選んでみた。若干抽象的な内容を含むかもしれないが、なるべく具体例を交えながらお伝えしていくので、きっと思い当たるところがあったり、参考になることがあるはずだ。

それでは、はじめていこう。


婚外男性は正直であるべきなのか

まずは正直さについて取り上げたい。婚外相手に選ぶ男性は、やはり正直なほうがいいのか。

婚外男性のプロフィールが疑わしい

婚外恋愛をしている、あるいはしたいと思っている女性は、どのようにして相手と出会っているだろうか?職場や身近なコミュニティなど、普段の生活のなかで出会うというケースもあるとは思うが、近年多くの人が利用するようになってきているのが、既婚者専用マッチングや出会い系サイトといったネットやSNSでの出会いだ。
どんなシステムやアプリケーションを使うのかはそれぞれ違うにしても、どのサービスでもたいてい婚外男性にはアイコンとなる画像や写真があって、呼び名と簡単なプロフィールがあって、それを元にマッチングしたりメッセージのやりとりが始まったりするのではないだろうか。

しかしこのプロフィールというのは、疑わしくてなかなか厄介なものだ。

  • 『やり取りしている感じからして、もしかしてサバ読んでない…?』

  • 『いくらなんでも経営者や役員多すぎない…?日本の企業大丈夫…?』

  • 『日本人男性の平均身長170cmなのに、みんな170cmある…身長って均一になったの…?』

既婚者マッチングサービスを利用したことがある人なら、上のようなことを一度は感じたことがあるのではないだろうか。マッチングサービスに名刺や健康診断の結果を確認する機能などないので、婚外プロフィールにはいくらでも嘘が書けてしまう。もちろん本当の情報を書いている人もいるのだろうが、嘘を書く人が多ければ多いほど正直な人は埋もれてしまうし、正直な人すらも疑わしく見えてきてしまうから、困ったものだ。

プロフィールを見れば見るほど、疑心暗鬼に陥ってしまうという女性も多いのではないだろうか。

「正直であればいい」という訳でもない

だが一方で「とにかく正直であればいいのか」と訊かれると、そう容易くYESとも言えないのではないか。

まず第一に、プロフィールに多少の見栄を張ったり脚色を付ける程度のことは、女性もするだろうと思うからだ(これは所謂"身バレ"を防ぐ働きもある)。私自身も女性と知り合う機会は何度もあったが、「実はね…」とか「今まで黙ってたんだけど…」といった文言を見たのは一度や二度ではない。つまり恋愛の出会いにおいては、男も女も"お互い様"ということだ。

次に、正直であることは一見いいことのように見えて、リスク管理の甘さと表裏一体だ。よほど寛容なオープンマリッジのケースを除いて、ほとんどの婚外恋愛は夫や妻への嘘を前提に成り立つ。何でもかんでもあるがまま正直に話してくるような男性は、それはそれで危ないのだ。

婚外男性に正直であってほしい気持ちと正直であってほしくない気持ちが混在しているのだから、正直さを手放しで礼賛するのは難しいだろう。

正直さと比べて考えたい「誠実さ」

婚外男性に正直さを求めるのは簡単ではないとわかったところで、正直さと似た言葉をもう1つ考えてみたい。それが「誠実さ」だ。

正直さと誠実さはまったく違う

よく「誠実な男性」「誠実な態度」という風に使われる「誠実さ」だが、実は正直さと誠実さは似ているようで全く違う言葉らしい。

私がその違いに納得したのは、つい最近下の記事を読んでからだ。

『“正直”と“誠実”は、まったくちがうという話。』-Books&Apps-
https://blog.tinect.jp/?p=78302

この記事では婚外恋愛に限定こそしていないものの、マッチングアプリを題材に正直さと誠実さの違いについて解説されていて、個人的にはとても面白かった。特に「自然体で誠実な人などいない」という一文はとても新鮮で、この記事を書くきっかけにもなった。ビジネスパーソン向けの記事で少々長いが、よければ別途読んでみてほしい。

この記事を読んで「正直と誠実の違い」になるほどと唸ったわけだが、その違いを自分なりに咀嚼して簡潔に述べるなら、

・「正直」とは、嘘偽りなくありのままを伝えること
・「誠実」とは、言わなくてもいいことを言わないこと

ではないかと、いまのところ考えている。

誠実さを考えるいくつかの例

「正直さと誠実さの違い」は簡潔に述べただけでは分かりづらいと思うので、いくつか具体例を出して、照らし合わせて考えてみたい。

<例①奥さんの話をしてくる男性>

まず前回好評いただいた記事『婚外恋愛で奥さんの話をしてくる男性心理の理解と向き合いかた』では、タイトル通り奥さんの話をしてくる男性について考えた。
この「奥さんの話」というのは事実といえば事実なので、正直かどうかと訊かれたら正直な態度であることは間違いない。

しかし婚外女性の「嫉妬するので奥さんの話は聞きたくない」という気持ちを知っているにも関わらず奥さんの話をしてくる場合は、『言わなくてもいいことを言ってくる』という点で不誠実だと捉えることができる。

"正直ではあるが不誠実"。なんとなくイメージしていただけるだろうか。

<例②マッチングでよく見るプロフィール>

次に、件のマッチングアプリなどのプロフィール文でも、不誠実だと思われる内容をいくつか見て取ることができる。

  • 『割り切った大人の関係が理想です』

  • 『年齢の割に見た目は若いと言われます』

  • 『妻とはレスですが仲はいいです』

  • 『年齢や容姿は気にしません』

これらは全て正直といえば正直かもしれないが、本当かどうかはよくわからない。ただそれ以上に、これらの文言をわざわざ書いておいてほしいと思っている女性は少ないはずだ。言う必要がないことを言ってきているので、どちらかといえば不誠実な言動だと考えることができるだろう。

<例③WEB記事に登場する不倫男性>

最後に誠実なケースも見ておこう。以前コメントで取り上げたWEB記事のなかに、こんな一節がある。

不倫の関係に慣れていない女性は、男性からの「こういうときってお子さんどうしているの?」「ご主人に悪いな」などという言葉に、一気に現実に引き戻される。しかし、彼は余計なことを一切言わなかった。

7年セックスレスだったのに...ステイホームが火をつけた 38歳レス妻の「婚外恋愛事情」

読んでいただいてわかる通り、カッコ内の台詞は婚外恋愛がはじまる際には「言わなくてもいいこと」だ。先ほどの奥さんの話をしてくる男性と対比すると明らかだが、言わなくてもいいことを言わなかったこの男性は、婚外恋愛する上では誠実な態度をとっていたと捉えることができるだろう。

婚外男性を正直さと誠実さで測る

では最後に、正直さと誠実さについてもう少しだけ整理して、婚外恋愛で男性を選ぶ際にどのように活用すればいいのか考えてみたい。

正直と誠実の関係

先ほどのようにいくつか例を見てくると、正直というのは「本当のことを言うか言わないか」であるのに対して、誠実というのは「そもそも言うか言わないか」の問題になっているという、決定的な違いがあることに気がつく。
正直は「正直に言う」⇔「正直に言わない」の区分けになるのに対して、誠実は「言ったほうがいいのか」⇔「言わなくてもいいのか」を判断することがまず必要になるのだ。

少々強引ではあるが、図示すると次のようになるだろう。

言ったほうがいいことをちゃんと言うのは「正直者」(右上)だ。一方で言わなくてもいいことまで言ってしまうのは、言葉は悪いが「バカ正直」(右下)だと捉えることもできる。先ほどの例で①奥さんの話をしてくる男性や②マッチングでよく見るプロフィールなどは、バカ正直だと分類することができるだろう。(もう少し柔らかい表現があれば教えてほしい)

また、言ったほうがいいことを言わないのは「嘘つき(あるいは秘密主義)」だと区分けした(左上)。事実と異なることを伝えれば嘘つきだし、「それはナイショ」などとはぐらかして言わないのは秘密主義だ。そして、言わなくていいことをそもそも言わないのが「誠実」(左下)だと考えた。③WEB記事に登場する不倫男性の態度は、まさにこの区分にあてはまるだろう。

婚外男性を選ぶススメ

では最後にこの図示を使って、婚外恋愛する際にどのような男性を選べばいいのか、私見を述べておきたい。

(1)バカ正直に注意せよ

まずはわかりやすく、「バカ正直には注意せよ」を挙げておきたい。①奥さんの話をしてくる男性や②マッチングでよく見るプロフィールを書いている男性は、言わなくてもいいことを言ってきて女性をモヤモヤさせるだけでなく、リスク管理も十分でない可能性があるので、相手として選ぶ際には注意が必要だ。

(2)嘘は突き通せないことが問題

次に「嘘は突き通せないことが問題」だ。「嘘つき(あるいは秘密主義)」(左上)に関する話だが、冒頭でも書いたとおり婚外恋愛が嘘の上に成り立つのであれば、嘘や秘密を頭ごなしに否定することはできない。リスク管理をする上では、嘘や秘密を突き通すことも必要だからだ。

そうなると、逆に問題視すべきは「すぐバレるような嘘をつくこと」ではないだろうか。極端な例だが、例えば身長を10cmサバを読んだ男性がいたとして、そんなのは実際に会って並んで歩いてみればすぐにバレる話だ。「なんでそんなすぐバレる嘘ついたん…?」みたいな話は"嘘を貫けない=リスク管理が甘い"にそのまま繋がるので、スルーしないように気をつけてもらえたらと思う。

(3)誠実さを見抜け

そして最後に「誠実さを見抜け」だ。矛盾するようなことを書くが、誠実な男性に気づくためには『これ言わなくていいのにな…』と感じた経験が多ければ多いほどいい。というのも誠実な男性は"言わないでおく"という、女性からすると一見わかりづらいアクションがとれる男性のことを指すからだ。

マッチングサービスのプロフィールなり個別のやりとりなりで、『これは言わなくていいな…』『これは言ってほしくないな…』と感じることがあれば、忘れずに留めておこう。後に誠実さを見抜く際に、きっと役立つはずだ。

おわりに

最後になるが、どんな言葉や情報を言わないでおいてほしいかや、どんなことを正直に言ってほしいのかは、人によって異なるはずだ。図示にある「正直者」「バカ正直」「嘘つき(秘密主義)」「誠実」といった区分にどの情報や言動があてはまるのか、よければ一度整理してみてはいかがだろうか。(例で取り上げたような発言や、プロフィール文などを参考にしていただいてもいいだろう)。

個人的には記事冒頭に書いたような「正直者」について考えさせられた。女性にとって究極的に正直であってほしいところはどこなのかと思いを馳せると「相手女性に対する恋愛感情と、それを裏付ける行動しかないのではないか」などと考えたりした。そして自分なりに"言わないでおく誠実さ"を持っていられる男性でいたいと切に思う。

今回は婚外恋愛する女性に向けて書いたものの、その内容はひっくり返してそのまま婚外恋愛する男性が活かすこともできるだろう。言わなくてもいいことを言っていないか、言うべきことを言えているか、嘘や秘密を守れているか、省みる手立てにしてもらえたらありがたい。



続きを書きました。
よろしければこちらもどうぞ。

よければ他の記事も、こちらからどうぞ。

※もしよければ下のスキ(♡)を押して頂けると、今後の励みになります。

いいなと思ったら応援しよう!