Smoke gets in my eyes~煙が目にしみるイースター
今日はイースター。久々に朝から天気が良い週末。陽の光を浴びたくて朝から外に出た。あまり何の日かわかってないけど、復活祭といってキリスト教の祭日。コンビニやガソリンスタンドより教会の数が多いんじゃないかと思ってしまうこのあたりでは、休みの店も多かった。
静かな街を散歩していると教会からは礼拝の音楽や人々の声が響いてきた。鶏の鳴き声も聞こえてきたと思ったら放し飼いにされている鶏だった。イースターにはエッグハントというイベントがあり、公園などに隠された卵をみんなで探し出すらしい。あまりピンとこないが定番の行事なんだろう。子供達がはしゃいでいた。
道を歩いているとなんと野良ターキー?に出会った。なんと長閑な光景だろう。道ゆく人々もターキーもお互い何も気にしない。
アメリカに来て働いているうちは、このシビアな世界で出来るだけ経験を積んでスキルを伸ばしたいと思っている。しかし、思い描いていた様な刺激的で充実した新たな自分というより、のんびりと間の抜けた通常運転の自分が日常を暮らしていることに気づく。アメリカでビジネスをガンガンに回すみたいな生活をする同世代の方々もたくさんいらっしゃると思うが、その方々は野良ターキーとか気にするんだろうか?
私にももっと英語がうまくなりたいとか、仕事を上手く回したいとか、できることを増やしたいとか、そういう希望はある。年明けから色々とあっぷあっぷの日々が続いていた。自分を見失いそうになることも多かったが、野良ターキーに目をむける余裕ぐらいは持てるようになったのかもしれない。
うちに帰ってきて玄米を炊いていると、炊飯器の煙が陽射しをうけてきらきらと輝いていた。炊き立てのご飯を想像すると嬉しくなった。煙が目にしみる。自分が何者か改めてわかった復活祭。