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陶芸作家として

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記事一覧

令和6年能登半島地震 工芸作家チャリティーオークション

令和6年能登半島地震 工芸作家チャリティーオークション

このたびの石川県能登地方を震源とする令和6年能登半島地震によりお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。

また、被災者の救済と被災地の復興支援のために尽力されている方々に深く敬意を表します。

今回の地震に対してのチャリティーオークションを実施することといたしました。
https://hirotakeimanishi.com/ch

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突然変異と自然選択

突然変異と自然選択



以前に、私が作り出す作品は、「体を構成する細胞の延長」という話を書いた気がする。

体細胞の延長だと思っている作品だが、多型(Polymorphism)がある。
多型が出て来る。
しかし、多型が平衡の末に固定されるかどうかは不明。

体細胞の突然変異による多型、そして自然選択による多型。
自分がコントロールできない変異による、多型。
その出現を待ち望みながら、手をうごかす。

***

久々の

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削り、掘る。

削り、掘る。

最近、土の塊を掘って作る作品が多い。

土の塊を覗き込んで、無心で土を掻き出す。

指で厚さを確かめながら、ちょっとずつ掘っていく。
土が柔らかすぎたら、ちょっと放置して、また掘ってゆく。
そして、あらかた掘ったら今度は少しずつ削っていく。

土と向き合って、削りすぎないように、破らないように。
指先の感覚だけを頼りに。

土を掘るという行為は
自分の内面を、無意識下を掘り進め
真理を探している行

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「作る側の責任」

「作る側の責任」

作家が作品を作るとき、「作る側の責任」というものも存在するのではないかと考える。
・素材の選択、販売の方法、売り方の工夫
・展示の方法、メンテナンスと持続性の担保
その責任は様々なものがあって、解釈も色々だとは思うが。

***
【Art in Living – 生活の中の作品、作品の中の生活 -】

現在、石川県金沢市の
インテリアショールーム L’interno BY Yamagishi. さ

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インドでの作品展示、その1(2018年3月)

インドでの作品展示、その1(2018年3月)

noteの更新、三日坊主やったやん。。。
と思って、再度投稿するきっかけを探していたのですが、インドでお世話になったフミコーンさんの投稿を見かけ、その時のことを書こうかと思い立った。

下がフミコーンさんの記事。
「インドJKは面白い人生を歩まなくてはいけないのか問題」

***

そもそも
なぜインドでの作品展示を行うことになったのか。きっかけは、2017年の年末、大学同級との10年ぶりくらいの

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作品紹介「Cell Sheet」

作品紹介「Cell Sheet」

突然ですが、「細胞を培養」したことありますか?

細胞と言っても植物細胞から動物細胞まで様々な細胞があります。
私は主にマウスとヒトのがん細胞の培養を行いながら研究を行なっていました。(研究の)世界的にとても有名なHeLa細胞など毎日のように扱っていました。

細胞は主にプラスチック製のシャーレの中に液体の栄養豊富な液体培地を入れて、その中で培養していきます。
がん細胞なので1日くらいでほぼ2倍に

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研究者から陶芸作家へ

研究者から陶芸作家へ

こんばんわ。
noteの2本目の記事。

現在は陶芸という技法で作品を作り生計を立てていますが、
大学での専門は全く違う分野、
分子生物学が中心でした。

日本学術振興会の特別研究員なども行なって、
博士(理学)を習得していの今があるのですが、
こういう私の背景を話すと多くの人は
「勿体無い!研究者の方が(稼ぎが、将来が、なんとかかんとか)良いでしょ!」
という意見をいただきます。
(ごく最近言わ

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