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旅の準備/パッキング

久しぶりに関西に帰った。昨日までの3泊4日。1年半ぶりの実家。初めての淡路島洲本。

旅は非日常で楽しい。旅の最中はもちろんその前後もいろいろある。

家を出る前の準備。旅行の日程を立てる。チケットやホテルの予約をする。日程や目的に沿って何を持って行くかを決めパッキングする。家を空ける際のいろいろな手配などなど。

帰ってからは服の洗濯。持ち物の整理。お世話になった方々への挨拶。写真の交換。などなど。

旅が好きな割に一番苦手だったのがパッキングだった。

旅行前に何を詰めるか。何を持って行くか。持って行くものを決めるとその量に従い詰める容れ物をリュックサックにするのか。スーツケースにするのか。あるいはその組み合わせなのかを決める。行き先の環境によっては舗装された道路やフラットな道ではなくスーツケースは無理がある。スーツケースそのものを引っ張って移動するのは問題ないのだが、旅の道中で同行するメンバーによってはタクシーに乗せられなくなるからやはりスーツケースは諦め特大の提げるカバンにする場合もある。

そんな一連の作業が苦手で旅行前はその準備が大切と分かっていて後回しにしていた。日程が近づくにつれ気が重くなる。さあとりかかねばならない。でも気が進まない。段々旅行に行くこと自体が気が重くなる。でもチケットも手配したし今更キャンセルしてもお金がかかる。そもそも準備が嫌なのであって旅行そのものは楽しみにしていたじゃないか。やはり予定通り旅に出よう。そんな心の中の葛藤の末やっと重い腰を上げて持ち物を部屋の一カ所に集めパッキングを始める。当然始めるのは旅行直前で大抵は出発前夜で気は焦る。そこであの持って行くものは部屋のどこにしまっていたか分からない。家中を探す羽目になる。結局パッキングの前に部屋の整理を始めてしまう。何やってんだか訳分からない。かくしてやっと荷物をまとめたときは深夜遅くになり明日(ではなくもう旅行出発当日)に備えて早く寝なきゃならなかったのに、、、となる。この旅行前の悪しき習慣が結構長いこと続いた。

あるときふと気付いた。旅行では必ず着替えを持って行く。その着替え、特に下着などは普段から使っているものを持って行く。なのでたとえ旅行の数日前に首尾良くパッキングしたとしても使ってはまたパッキングし直すか別の形で確保する必要があるんじゃないか。着替えに限らず持ち物の中には日頃使っているものもあるからやはり完全な形で早めにパッキングを終わらせることは出来ない相談だ。

そう気付くと毎回旅行前の悩み自体がそもそも悩む必要はなく別のやり方を試したらと考えた。悩み自体が解決不可能でパッキングなんて出発前夜にやるのが当然。前夜にやって困らない様にすればいいんだと考え直したのである。

ではどうすれば良いか。結局旅行が決まると「〇〇旅行 〇泊〇日持ち物リスト」なるメモを準備して箇条書きで持って行くモノをリスト化したのである。例えば3泊4日ならば夜1回着替えるとして3枚の下着や服があれば足りることになる。その下着をパッキングすることなくただメモにする。旅の目的に合わせて必要な持ち物もある。泳ぐなら水着。仕事の打ち合わせなら資料やノートやパソコン。とにかく持って行くものが何かをメモする。そのメモに思いついたときすぐに書き留める。

最近は1週間の天気予報も普通に分かるから3日程度の旅行なら傘が必要かどうかも判断出来る。傘の様な天気によって必要か不要かが分かれる持ち物はリストには書いておき必要と判断したら□をその箇条書きの左端につけておく。不要と判断したら×とつけておく。

旅行が決まった段階でその日程が1ヶ月先であろうが3日後であろうがそうやってリスト化を始める。そうすると普段使ってなくて部屋のどこにしまっておいたか分からないものは暇なときに探しておく。見つけたら予めそれと決めた1カ所に旅行用持ち物スペースを作っておき溜めておく。こうすればいざパッキングを始めたときに部屋探しを始めたり家の整理整頓をし始めたりする必要がない。

旅行先で会う人によっては予めお土産を持って行くこともあるからそれもリスト化しておき適当なタイミングでお菓子を買ったり喜ばれるであろうモノを準備しておき例の旅行用持ち物スペースに置いておく。

旅行数日前には持って行く服や下着を漠然と想定しておく。持っていく服は洗濯したら直前には着ずに使わない。下着も同様。天気予報を見ながら旅行前日か2~3日前に洗濯を済ませ着替えは使用可の状態にもっていく。

こうしておけば旅行前に段々と準備が整う。準備そのものも日頃気が付いたときに隙間時間を利用して探したりしておく。とにかく時間をかけない。

出発が近づいても何もやっていないストレスからも解放される。

いよいよ出発前夜。

まずは旅行準備用のスペースを確保する。だいたい普段使っているものの多くが置かれているリビングや下着を置いている衣装棚やタンスの近くが良い。必要があればそのスペースを掃除して綺麗にする。持っていかないものを離れたところに追いやり空のスペースにする。

次に、旅行用持ち物スペースに予め準備していた持ち物の一部をこの旅行準備用スペースに移す。ここからが本番。持ち物リストを見ながら着替えやらなんやらをそのスペースに片っ端から置く。置いたものからリストの左端の□をチェック済のレに変える。

ある程度集まった段階から旅先での使用頻度の低いものや重いモノからパッキングを始める。リュックサックの下やスーツケースに入れていく。普段使っていないものは予め準備しているから探す必要は無い。逆に普段使っているのもはどこにあるか分かっているのですぐに取り出せる。なのでこの場に及んで捜し物をしたり必要なものがないから買ってこないといけない、というモノは出てこない。

かくしてストレスなく比較的スムーズにパッキングを終えられる。

この準備はこれで終わらない。旅行から帰ったら暇を見つけリストを眺める。実際に使ったものはそのまま。使ってなかったり不要だったものは「〇〇旅行 〇泊〇日持ち物リスト 見直し版」として×とか不要とか印をつける。逆にあったら良かったモノ、持って行ったら便利だったモノがあればリストに追加する。

箇条書きのリストで傘やお土産の様な持って行くのがケースバイケースのアイテムはリストの下の方に並べる。逆に、必ず必要な身の回りのモノや薬などはリストの上の方に並べておく。

こうやって旅行が終わった後の見直し作業もしておけば次の旅行で準備やパッキングもスムーズに行える。パッキングに要する時間も経験的に予め予想出来る様になる。詰めるリュックサックやスーツケースの大きさもだいたい予想出来る様になる。

かくして旅行する際の最大の難関、持ち物を揃えパッキングするという作業を自分は克服した。我が経験談。ご参考になれば幸いです。

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