🇺🇸🇬🇧🇦🇺 同じ英語なのに国によって名前が違う野菜？！

今日、奥さんがオーフス大学関連の外国人向けイベント(飲み会？)に参加してきたのですが・・・

帰ってくるなり「パプリカが通じなかった！！！」と、突然のびっくり報告！！

〜〜本題に入る前にちょっとだけ事前説明〜〜

僕の中では、コペンハーゲン大学が東大だとすると、オーフス大学は京大にあたるようなイメージなのですが、国際的に立派な研究機関でもあります。そのため、教授・研究者・職員にも数多くの外国人がいます。

そんなオーフス大学院で働いている外国人向けのコミュニティがUIC (Aarhus University International Club)。

About University International Club

学生さん向けのクラブと異なり、社会人向けにちょっと大人な落ち着いたイベントや家族向けのイベントが多いのが特徴です。

本日奥さんが参加したイベントは、このUICが企画した親睦パーティ。レストランで集まってご飯を食べながら「こんにちは！」をする、いわゆるネットワーキング・イベントというやつです。

〜〜事前説明ここまで〜〜

その奥さん、色々な人に会って楽しかったようですが、その時の会話で「パプリカが通じなかった」というのが冒頭のびっくり報告でした。

もう少し詳しく話を聞くと、アメリカ人、イギリス人、ドイツ人の方々がいたそうで、アメリカ系英語とイギリス系英語の違いが話題になったそう。

例えば「パクチー」。北米ではcilantroと呼ばれますが、イギリスやオーストラリアではcoriander という名前。 

より細かく言うと、北米では葉っぱや茎の部分をcilantro、乾燥させたパクチーの種のことをcorianderと呼びます。
一方、北米以外の英語圏では葉っぱや茎の部分をcoriander、種の部分をcoriander seed と言うようです。

その話の流れで、オーストラリア留学＆アメリカ生活経験者の奥さんは「パプリカも名前が違うよね！」と話を続けました。

実は、オーストラリア英語ではパプリカ(ピーマンも含む)のことを「Capsicum」と呼びますが、北米での名称は「Pepper 」もしくは「Bell Pepper」です。

オーストラリア留学で英語を学んだ僕と奥さんが、この違いに気がついたのはアメリカで生活した時。オーストラリア英語はどちらかというとイギリス系英語なので、「Capsicumってイギリス系英語なんだね〜」と納得していました。

そんなわけで奥さんは「Capsicum 」と話を振ったところ・・・

周りのみんなが「Capsicum って何？」というキョトンな反応！

驚いたことにイギリス人にも「何それ？」と言われてしまい、Capsicum がアメリカ人にもイギリス人にも通じなくて、とてもびっくり！！

結局、「あー、Sweet Pepperのことね」と言われたようですが、慣れ親しんでいたCapsicumはイギリス系でもアメリカ系でもないという衝撃の事実。

奥さんにとってはかなりびっくり事件だったようで、冒頭の報告となったわけです。

＊＊＊

これは僕もびっくり。

そこで、Google 先生で確認してみたところ、なんとっ、パプリカ(およびピーマン)は、地域によって英語の名称が全然違うことがわかりました。

まず、北米および南アフリカの名称は少しバリエーションがありますが、辛くないのにChili と言うのが特徴です。

chili pepper、chili、bell pepper、green/red pepper

それからイギリス、アイルランド、そしてマレーシアもPepperという言い方ですが、甘さを強調するSweetを頭につけるようです。

sweet pepper、green/red pepper

そして、我らがオーストラリア、ニュージーランド、インド、シンガポールが独自のCapsicum派。

capsicum 

同じ英語圏でもこんなに名前が違うとは！！

なぜ名前がバラバラになってしまったのかはよく分からないのですが、こういう違いは色々な国に行ってみないと分からないものなのですね・・・。

でも、辛くないパプリカやピーマンをPepperと呼ぶのはとても違和感があるんだよなぁ。やっぱりCapsicumが一番良い名前だと思うのだけど、それはやっぱり僕の英語がオーストラリア訛りだからだろうか？