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複雑性PTSDの患者から見た「コンパッション⑤・動因システム」

「動因システム」の動因の意味を調べてみました。

動因(どういん)とは、

・心理学では、飢えや睡眠、闘争への欲求などの生物や人間の
 行動をかりたてる内部の力

だそうです。で、そのシステムをみていきます。

通常の動因システムでは「(1)資源の確保」の為に内部の力が発揮されます。

・食料の確保、社会的な地位の確保、子孫を残したい欲求

脳のシステムは、欲求・追求・夢中などを追い求めるように
プログラムされています。

魚釣りに行き、次はもっと大きい魚を釣りたいと思うように、
遺伝子はプログラムされています。

もっと筋肉をつけたい、もっと資産を増やしたい等です。

つぎに「(2)正の強化」があります。

正の強化(せいのきょうか)を調べてみました。

「ある行動を行って望ましい結果が得られ、
その行動が増加・維持されることを、「正の強化」といいます」
と書いてました。

たとえば、

「家の手伝いをしたら、お小遣いを貰った」

 →お手伝いを率先して行うようになった(正の強化)

「犬が前足を飼い主の手に乗せたら、エサを貰い褒められた」

 →自然に飼い主の手に前足を乗せるようになった(正の強化)などです。

目標が達成され満足感が得られると、「正の強化」が生じ
さらに満足感が得られる行動が増えます。

最後に「3)脳内変化」が起きます。

・脳の報酬系が刺激され、やる気や幸福感、集中力が上がり、
 ポジティブになるドーパミン等が増えます。

・快楽に関連した脳部位の活性化に繋がります。

私個人の意見ですが、
ここでキチンと「快楽に関連した脳部位の活性化」をすることが
大事じゃないのかと思います。

この「動因システム」が正常に働かないことが、
生きづらさ、過剰な自己批判、理由のない絶望感に
繋がると思います。

その原因は、トラウマ的出来事、貧困家庭、ヤングケアラー、
性暴力、いじめ、不当な扱い等です。

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