Areko、ふたたび
沖縄コザのお洒落なイタリア料理店Areko(アレコ)。
約1年ぶりに、前回と同じメンバーで再集合。
皆さん、年度末の忙しい時期にも関わらず、私の引越し日程に合わせて、平日の夜に集まってくれた。本当にありがとうございます。
皆さんとは、沖縄に来てから知り合った。知り合いのいない沖縄に移住して、こうやって仲良くしてもらえる人たちと出会えただけで、私の沖縄移住は大成功です。
丁寧に調理された美しいお料理たち。店主から、料理に隠された味の秘密を聞くと、「美味しい」のなかには、たくさんの味の変化が起きていて、調味料ひとつで、味のグラデーションが変化することを教えてもらう。口に入ってから、舌の上で味を感じる間にも、味は移り変わる。その味の変化が、いかに美しく馴染み、ひとつにまとまるか。それを追求するのが料理人なのだ。
ジンジャーエールひとつでも、何を入れるかでまったく異なる味となる。生姜の良さを活かしつつ、酸味と旨味を足すには、何を入れるか。
旨味成分の重要性。
お料理についての説明を聞くと、さっきまでは知覚できなかった味の変化に、ほんの少しだけど気づくことができるようになる。それが嬉しい。
素人の私も、味の深さを愉しむことができる。
さすが、Arekoだ。
この日、人生初のエゾジカを食べた。
今回のエゾジカの調理について、店主が説明してくれる。お肉に血をまとわせ、血に火を入れるととろみが出るので、それをソースとするらしい。血を使った調理法は、特に珍しいものではなく、昔からある調理法とのこと。炭の香ばしい香りが、お料理に厚みを出していて、これまたお洒落な味だった。
エゾジカの舌触りは、レバーの食感に似ていた。
私はレバーのボソボソとした食感が苦手だけれど、このエゾジカのお肉はとても美味しかった。
他の場所で、またエゾジカを食べることがあったら「これじゃない(がっかり)」と思うかもしれない。
そのくらい美味しかった。
人生初のエゾジカ体験が、Arekoで良かった!
お料理を食べ終え、デザートが届く。
ワクワクしながら写真を撮っていたら。
店主がメッセージプレートを持ってきてくれた。
…!!!
うれしいーーーーー!!!!!
こんなことをしてもらえるなんて、私はなんて幸せ者なのだろう。まったく予想もしていなかったから、とても驚いたし、本当に本当に嬉しかった。
Nさんも、Aさんも、Kちゃんも。それぞれ自分の仕事を持ち、手に職のある女性達。その仲間に入れてもらえているだけで、本当に嬉しいのに。そして、丁寧で美しく、美味しいお料理を作ってくださるArekoの店主。みんな本当にかっこいい!
ああ、なんて素敵な夜なんだろう。
あの夜のArekoは、素敵な人しか存在しない、超幸せな空間だった。
とても嬉しくて、幸せで、デザートの味をあまり覚えていないのが悔やまれるくらいだ。
大好きな人たちと、美味しいお料理。
それは、幸せ以外のなにものでもない。
五感も、魂も、
すべてが幸せに包まれた夜でした。
別れ際に皆さんとハグをして、
感謝を伝える。ありがとうございました!!
また、Arekoに集まりましょう!
★前回のAreko。