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「ありがとう」をいわない人
今日のおすすめの一冊は、小林弘幸氏の『はじめる習慣』(日経ビジネス人文庫)です。その中から「勇気づけてくれる人に」という題でブログを書きました。
本書の中に『「ありがとう」をいわない人』という心に響く文章がありました。
《「『ありがとう』をいわない人」とは距離を置く》
悩みの9割は人間関係といわれるほど、どんな人とどのようにつき合っていくかによってストレス度合いは大きく変わります。それだけ自律神経も乱れやすくなるわけです。
私がひとつ意識しているのは「『ありがとう』をいわない人」とは距離を置くです。 共感してくれる人もいると思いますが、誰かに何かをしてあげたとき「ありがとう」 のひと言がないと、なんともモヤモヤした気持ちになります。
別に感謝してもらいたくて何かをしているわけではありません。きっと多くの人が 私と同じ感覚だと思います。 しかし、相手が「ありがとう」のひと言がいえない(いわない)人だと、どうしてもすっきりしない気持ちになります。
それについて本人に文句をいっても仕方ありませんし、陰で悪口や愚痴をいったら、さらに嫌な気分になり、自律神経を乱すだけです。自分にメリットなどありません。 ここで大事なのが「つき合いの見極め」です。
「ありがとう」のひと言がいえない人とは距離を置く。物理的に距離を置ける場合は そうしますし、仕事やその他の事情で物理的な距離を置くのが難しい場合には、精神的に距離を置く。端的にいえば、見切りをつけます。
そうすれば、次に何かをしてあげたとき「ありがとう」がなかったとしても、別に何とも思いません。精神的に距離を置く(と決める)方法はとても効果があります。 相手に期待もしませんし、相手を変えようとも思わない。相手に嫌な感情を抱くこともせず、文句も、愚痴も、悪口もいわない。ただ距離を置くのです。
ここでは「『ありがとう』をいわない人」を例に挙げましたが、自分なりに「○○ の人とは距離を置く」と決めておけばいいでしょう。
◆年を重ねれば重ねるほど、「ありがとう」を言わない人は増えるという。それは、「(これくらいは)やってもらって当然」とか「この程度で(ありがとうを)いうのは大げさだ」「お客なのに(若い店員に対してありがとうを)いうのは気恥しい」等々の気持ちが年々増してくるからだ。そしてやがて、感謝の気持ちを伝えられない、不機嫌な頑固老人になってしまう。
だからこそ、若いうちから「ありがとう」を習慣化する必要がある。「ありがとう」が言える人は、コンビニやレストランでも、ラーメン店でも、店員やスタッフに「ありがとう」を言うことができる。家庭や、友人に対しても、会社でも同じだ。
いくら心の中で思っていても、「ありがとう」は言わなければ、相手には伝わらない。ちょっとしたことに「ありがとう」を言えない人は、偉そうに見えたり、不機嫌にみえたりする。不機嫌な人とは距離をおくしかない。自分にも不機嫌が伝染してしまうからだ。
「ありがとう」を言う人は明るくて、機嫌がよくて軽やか。「『ありがとう』をいわない人」とは距離を置きたい。
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