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仕事中は、スマホをしまう

今日のおすすめの一冊は、内藤誼人(よしひと)氏の『すごく使える 心理学テクニック』(日本実業出版社)です。その中から「覚えたら、教えること」という題でブログを書きました。

本書の中に「仕事中は、スマホをしまう」という興味深い文章がありました。

仕事をするときには、スマホは、カバンの中や引き出しの中など、視界に入らないところにしまっておきましょう。 スマホを出していると、仕事の能率ががくんと落ちてしまいますからね。時間ばかりかかっ て、あまり作業がはかどらない人は、机の上など、視界に入るところにスマホを置いているこ とが原因です。 

米国サザン・メイン大学のビル・ソーントンは、机の上に携帯電話が置かれていると、それ だけで作業が遅くなってしまうことを実験的に確認しています。 

ソーントンは、数字がたくさん並んだリストを見せ、足し算すると決められた数字になるよ うな2つの数字にチェックを入れていく、という作業をやらせました。 たとえば、次のような感じです。 「3」となる数字にチェック  321618305(21、30)

この作業をやらせるとき、携帯電話が机の上にあると、作業能率が落ちたのです。理由はい うまでもなく、携帯電話のほうに気が向いて、集中力が落ちてしまうからです。 自分では真面目に仕事に取り組んでいるつもりでも、気がつかないうちに集中力が乱されてしまう、ということはよくあります。そのひとつがスマホなのです。 

「スマホ中毒」と呼べるくらいに、チラチラとスマホを見る人が増えているような印象を、私は持っています。私は、大学でも教えていますが、講義時間中にスマホを見ている学生がものすごく増えてきたように思うのです。

しかも、本人はスマホをいじっていることに無自覚です。 これでは、集中できるわけがありません。 たとえ一瞬でも、スマホが目に入ると、SNSのことやアプリゲームのことなどが、どうしても頭に浮かんでしまいます。それが注意力を阻害するのです。

視界に入らないところにスマホを置いておけば、そういうことは起きません。 日本人の生産性は低い、といわれます。仕事をするのに、時間ばかりかかるということなのですが、時間がかかってしまうのは、本気で集中していないからでしょう。

ダラダラと仕事をしているから、時間がかかってしまうのです。 スマホをいじるのは、休憩時間。そう割り切って、仕事のときには、必要な書類やファイルだけを机の上に出して、スマホはしまっておきましょう。

◆仕事中だけでなく、お互いに話している最中に、スマホをいじっている人がいる。それが重要な商談であればあるほど、その商談はうまくいかない。スマホをいじるということは、相手の人をないがしろにしている、というわかりやすいメッセージだからだ。「私はあなたを重要視していませんよ」と。

そればかりか、スマホをいじっている間は、集中力が途切れているから相手の話もちゃんと聞けていない。二重三重に失礼な行為なのだ。

仕事中も、相手と話している間も、「スマホはしまう」という習慣を身につけたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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