スティーブ・ジョブズと禅
今日のおすすめの一冊は、田中森士(しんじ)氏の『マーケティングZEN』(日経新聞出版)です。その中から「レビューとペルソナ」という題でブログを書きました。
本書の中に「スティーブ・ジョブズと禅」という心に響く文章がありました。
◆SBNR(Spiritual But Not Religious)とは、無宗教型スピリチュアル層のことを指す。調査によるとアメリカの人口の4分の1がSBNRに属しているという。
「シンプルであることは、複雑であることよりも難しい」と語ったのは、アップル創業者のスティーブ・ジョブズ。
ジョブズがアップルを追放されたとき、日本人の禅僧乙川弘文師に深い示唆を得たという。
また、「永平寺で修行したい」と言うスティーブに、弘文は「ここにないものは永平寺にもない。シリコンバレーにとどまれ」と答え、「修行を続けながら実業家になるといい。事業と精神世界は矛盾しない」と告げたという。(ほぼ日刊イトイ新聞)より
アップルの製品はクドクド説明せず、直感的に操作できるようになっている。そこに、シンプルな美しさを求めているからだ。その考え方は、禅の考え方と同じだ。
ITやAIが盛んになればなるほど、逆に、禅的で東洋的な考え方が必要となってくる。理屈ではなく、感性で感じ、今までにないものを創造していかなければならないからだ。
それは、「臨機応変」や、「融通無碍(ゆうずうむげ)」あるいは、「遊戯三昧(ゆげざんまい)」等々の禅の言葉や、東洋的価値観を表した言葉で表される。
今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす