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行いを正し、身を修める
今日のおすすめの一冊は、藤尾秀昭氏の『小さな幸福論』(致知出版社)です。その中から「一生、修養を続ける」という題でブログを書きました。
本書の中に「行いを正し、身を修める」という心に響く文章がありました。
「功の成るは成るの日に成るに非(あら)ず、けだし必ず由って起こる所あり」蘇老泉(そろうせん/唐宋八大家の一人)の『管仲論(かんちゅうろん)』にある言葉である。
事が成功するのはその日に突然成功するのではない、必ずそれに先立ってその成功をもたらす原因があるのだ、ということである。
言葉はさらに続く。「禍(わざわい)の作(おこ)るは作るの日に作らず、また必ず由って兆(きざ)す所あり」
禍が起こるのもまた、その日になって急に起こるのではなく、必ず禍が起こる予兆があって起こるのだ、というのである。人間の世界で起こることの実相を衝(つ)いた深く鋭い言葉である。
◆安岡正篤師の言葉がある。『徳慧(とくけい)の学問、即(すなわ)ち広い意味において道徳的学問、人格学、これを総括して「人間学」というならば、この人間学が盛んにならなければ、本当の文化は起こらない。民族も国家も栄えない』
我々は必ず年を取る。肉体的な年齢は増えるが、心も同時に成長する訳ではない。心の成長は自らが修養に努めるほかはない。
「修身斉家治国平天下 (しゅうしんせいかちこくへいてんか)」という言葉が「大学」にある。天下をおさめるには、まず自分の身を修め、次に家庭をととのえ、そして天下を平らかにする、ということ。
まずは、自分の行いを正し、身を修めること。そして、人間学を学ぶこと。一生、学び続けたい。
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