あえて、人通りの少ない道を歩む
今日のおすすめの一冊は、浜松医科大学名誉教授、高田明和氏の『一瞬で不安をしずめる 名言の知恵』(成美堂出版)です。その中から「新しいことをやろうとする人間は排除されやすい」という題でブログを書きました。
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人と違っていることことこそが「売り」になります。みんなと同じなら誰も注意を払う人はいません。それは、ユニークな人であり、特徴のある人であり、他の人と違う見方をする人であり、つまり、変わった人です。そいう人の発言は色々なところで取り上げられ、講演でも本でも「売れる」人になります。
違っていることこそが大事な「売り」なのに、多くの人はそれを隠そうとします。世に言う同調圧力です。同調圧力とは、少数意見の人達に、多数意見に合わせるよう暗に強制することです。同調するように、見えない圧力がかかることですが、これこそが、日本において、「人と違ったユニークな人」を潰(つぶ)す大きな原因ではないかと思うのです。
ロビン・シャーマ氏は『3週間続ければ一生が変わる』(海竜社)の中で、こう語ります。
フランスの政治哲学者、ジャン・ジャック・ルソーは、「慣習とは反対の道を行け。そうすれば、ほぼいつでもうまくいく」と書いてあります。アップル・コンピューターのすばらしい広告は、「異なる考えをもて」と、われわれをそそのかします。あるいは、わたしはリーダーシップに関する講演で、聴いている人たちに向かって、「大勢の人のあとについていけば、行きつく先はたいてい出口です」といっています。
豊かで実りある人生を送るには、自分自身のレースを走ることが欠かせません。あなたのユニークさを犠牲にしてまで、社会的なプレッシャーという要求に屈するのはやめましょう。世界でもっとも賢明で有能な人びとの一生を調べてみると、彼らは他人からどう思われようと気にしていなかったことがわかるでしょう。世論に押されて行動するのではなく、自分の心の声にしたがう勇気をもっていました。
人通りの少ない道を歩むことによって、彼らは夢想だにしなかった成功を手に入れたのです。慣習にとらわれないようにすることの重要さを説いている最高の引用句のひとつは、小説家のクリストファー・モーリーのことばです。「毎日、ほかのだれも読んでいないものを読みなさい。毎日、ほかのだれも考えていないことを考えなさい。いつも満場一致の一員になることは、心にとってけっしていいことではありません」
そして、最高のものは哲学者のエマソンのことばでしょう。「世の中にあって、世の中の意見に生きるのはたやすい。ひとりのとき、自分の意見に生きるのはたやすい。だが、偉大な人間とは、群衆のなかにあって、みごとに孤高を保てる人物である」ほかのみんながしているという理由で、なにかをしないようにしましょう。しかるべき理由があって他人と違っているのは、賢明な生き方なのです。アインシュタイン、ピカソ、ガリレオ、ベートーヴェンにきいてみるといいでしょう。
同調圧力に屈しない人は、人と群れません。そして、孤高に生きることを恐れない人です。
終身雇用が崩れた今、誰もが「新しいこと」にチャレンジし、「人と違うこと」を売りにして生きていかなかればならない個の時代に突入しました。「人通りの少ない道を歩むこと」を恐れない人でありたいと思います。
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