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不完全な自分を受け入れる
今日のおすすめの一冊は、中島輝氏の『負の感情を捨てる方法』(朝日出版社)です。その中から「あらゆる面で、私はよくなっている」という題でブログを書きました。
本書の中に「不完全な自分を受け入れる」という心に響く文章がありました。
「もし私があなたの立場だったら、私もきっと同じことをしたでしょう」
これは、私がカウンセリングでクライアントによくかける言葉です。とても優秀なのに、一人で思い悩むところがあって、何度も自殺を図ってしまうクライアントにその言葉をかけた瞬間、彼は張り詰めていた緊張の糸がふっとほぐれて、わっと泣き出し、その直後に大きな安心感を得ました。
それは、「自分の不完全さ」を認められたことによる、人間としてごく自然な反応です。この言葉は、アメリカを代表する心理療法家、カール・ロジャーズの「魔法の言葉」とも言われています。
相手の言葉を聞いて、聞いて、聞き続けて、最後にすべてを受け入れる。これは自分自身にも有効な考え方です。不完全な自分を受け入れるということです。自分の中のどす黒い感情を認める。そうした瞬間に、嫌われてもいいから、自分らしく生きようという勇気がわいてきます。
新しい自分が生まれます。 もし誰かに不満をもっていたら、その人も不完全だと気づくのです。 すると、その人の欠点もあまり気にならなくなると思います。 自分も不完全だし、相手も不完全なのだということです。
◆不完全な自分を受け入れることができないとは、「自己受容ができない」ということ。ありのままの自分を受け入れること。自分が不完全であることに気づき、それをそのまま受け入れる。
自己受容ができる人は、他人も受け入れることができる。他人の不完全さも受容できるからだ。すると、人間関係がうまくまわりだす。
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