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自分の「強み」と「狂気」

今日のおすすめの一冊は、タル・ベン・シャハー氏の『次の2つから生きたい人生を選びなさい ハーバードの人生を変える授業Ⅱ』(大和書房)です。その中から「強みに目を向ける」という題で書きました。

この「強みに目を向ける」ということは、アプローチや言い方は違いますが、色々な人が言っています。

たとえば、舩井幸雄先生の「長所伸展法」です。

ツキを呼び込むためには、伸びているもの、すぐれたもの、得意なもの、自信のあるもの…このような他と比べて優越した点をさらに伸長させていく方法が有効で、このやり方を、私は「長所伸展法」と呼んでいます。その際、自分が不得手なこと、うまくできないことは触らないようにします。そのようにすると、不思議と短所や欠点もいつのまにか消えていくものです。
「長所伸展法」の反対が、その人の短所や不得手なこと、下手なことや苦手なことに重点的に取り組み、これを克服しようとする「短所是正法」です。人材育成法においても、その人のもっている長所を伸ばしたほうがいいのか、それとも短所を直したほうがいいのか…大きく意見が分かれるところですが、私はずばり、短所是正法よりも長所伸展法のアプローチに軍配を上げます。
なぜなら、長所と短所は裏返しの関係にあって、長所を伸ばせば短所はおのずと小さくなっていくことが多いからです。短所を克服しても、それはマイナスをゼロにしただけで、その短所と裏腹の関係にあった長所まで減じてしまう可能性があります。さらに、短所を直すのは、長所を伸ばすよりも大きな困難がともなうものです。それは、自分の嫌いな面、劣った部分と向き合うことにほかなりませんから、そもそも意欲が高まらないし、そのために、克服のプロセスにも時間がかかります。
その結果、失敗する可能性が増大し、失敗すれば、本人に挫折感も残る。人材育成や人間教育としては、かなりのリスクのともなう方法なのです。しかし、これが「よいところをもっとよくする」長所伸展法ですと、本人が得意な部分、自信をもっている部分にさらに磨きをかけることですから、おのずと熱心になり、短時間で成果も上がりやすくなる。
そもそも、短所を是正することに莫大なエネルギーをかけて、人並の仕事ができるようになったとしても、たかが知れています。それよりは、その人がいまもっている長所を伸ばし、それをさらに活かすことにより、よい成果を上げる。そのほうがはるかに効率的で、また安全な方法であることは明らかです。(法則/サンマーク出版)より

昨今は、少し「サイコパス」くらいでないと成功しない、という極端な話もあります。サイコパスとは、正常とされる人格から逸脱する人を言い、時に冷酷だったり、無慈悲だったり、尊大であったり、良心の欠如があったり、罪悪感のなさがあったりします。まあ、世界を変えるようなアメリカ(日本でも)の起業家のほとんどはサイコパスである、という話もあります。

つまり、自分の持っている長所や強みを、最大限に発揮することに専念するあまり、一般的な社会常識や人間関係がメチャクチャだったりします。何かを突き抜けようとしたら、やはりちょっと「狂う」くらいでないとできないですものね。人生において、一事を成し遂げた人には「狂気」があります。自分の強みを極限まで生かすって、そういうことなんじゃないかなぁ、と。

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