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知行合一とは
今日のおすすめの一冊は、渋沢栄一翁の『渋沢栄一一日一言』(致知出版社)です。その中から「晩年を美しく生きるには」という題でブログを書きました。
本書の中に「知行合一とは」という心に響く文章がありました。
■《 知行合一》
すべての事は、思うと同時に行わねばならぬ。思う前にまず学ばなければならぬ。 いわゆる知行合一(ちこうごういつ)は、陽明学の骨子で、孔夫子(こうふうし)も『学ンデ思ハザレバ則チ罔(くら)シ、思フテ学バザレバ則チ殆(あやう)シ』と言われた。古人は決して我を欺(あざむ)かぬ。
■《開運の道》
「窮すればすなわち通ず」という格言がある。人はいかに窮迫(きゅうはく)に会うても、至誠と勉強に欠くるところがなければ、必ず開運の道があるものである。
◆中国、明の学者、王陽明は伝収録の中で、「事上磨錬(じじょうまれん)」と言っている。事上磨錬とは、実際の行動や実践活動を通して、知識や心、精神を磨くこと。実行の中にのみ、学問がある、と。つまり、知っていても行わなければ、知らないのと同じということだ。「わかった人」は、それが実際の行動にあらわれている人であり、行動の変革ができる人。
まさに、「窮すればすなわち通ず」も同じだ、絶体絶命の窮地に追い込まれたとき、人は思いもかけない力を発揮する。火事場の馬鹿力。つまり、頭ではなく行動が自然とできるということ。
それが、「知行合一」という知識と行動が一体になること。
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