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ジャックナイフ

組織の中で、管理職をしていると、
他人の評価を「数字」でしなければならない事が、
まだまだ、多いです。

そもそも、
その仕組み自体
どうにかならないモノかと思っています。
数字は全世界共通の言語とは言いますが、
人を見るときに
数字だけで見るのは少し寂しいです。

その評価の中で、
当然、評価が良いと報酬が上がりますが、
報酬が上がれば、
全ての人は、嬉しいかというとそうでもない事に、
最近気が付きました。

評価され、
等級や役職が上がる事が嫌な人もいるし、
評価され、給料をあげても、
こちらが思っているほど、
その人が喜ばない事もあるようです。

給料があがれば、みんな喜ぶって、、、
勝手にそう解釈してしまっている事を
見直す機会になりました。

情報の共有スピードが加速している時代に入り、
いろんな価値観の存在を知る事が容易になり、
「お金」への価値観。
はたらく事への価値観。
多様化してきています。

過去にしばられ、
そういった事に感じることができないと、
私のような、
勘違いをしてしまう可能性があるだと思います。

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▼気遣いというジャックナイフ
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すごく気が利く人って、
その事自体が結構、諸刃の剣の様に、
自分を傷つけてしまう事があるようです。

自分の身の回りの整理整頓が
苦手な人がいたとします。
それを見ていた人が、
気を利かせて、
いつも、自分のかわりに掃除をしてくれる。

掃除をしてもらっている人からすると、
自分が掃除をしなければならないのに、
いつも、してもらっているという、
後ろめたさが先に立ってしまう事があります。

その時、
掃除してくれている人を気遣って、
「申し訳ないから、もう大丈夫ですよ!」
そう、声をかけたとします。

気遣いのつもりで掛けたその言葉が、
「もしかして、私、迷惑だったんじゃないか」
そう、掃除をしてくれている人に
思わせてしまうようです。

「私なんて、何の役に立たない存在だ。。。」

そこまで、
考えこんでしまう事も
人によっては少なくないようです。

もちろん、本当に迷惑な場合は、
お互いに不幸になるので、しっかり伝え、
話し合った方が良いです。

でも、そうじゃない場合は、
その行為に甘えて、

素直に
「ありがとう」
そして、
「いつも、助かってるよ!また、頼むね!」

そう、表現するのが良いんだと思います。

その人にとっての報酬は、
「お金」なんかより、
その「感謝の言葉」の方が
価値があり、
それが、自分の存在を認めてもらっている。
役に立っているという部分で、
精神的に、繋がっていられるんだと思います。

相手を気遣っているつもりが、
自分のうしろめたさを解消するための「言葉」に
なってしまい、
その言葉は、気遣いではなく、
相手の心をナイフでえぐっている。

気が付かないうちに、
無意識にそれをやってしまっていた。

組織を運営して、
ようやくそれに、気が付くことができました。

そんな、仕事を今日もしています。

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