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ドキドキしながらチャンスをつかんで転職して、感じたことと困っていること


今年の2月に初めての転職をしました。
GE製薬会社の研究開発からワークショップ設計など共創のための場づくりのお仕事へ。異業種、異職種で、全て新しいお仕事です。

きっかけは、自分の内的動機でキャリアを選んでみたかったから。その背景は過去にnoteに書いているのでここでは省略しますが、この選択をしてから、私のキャリアの捉え方は大きく変わりました。

このnoteでは、目の前に現れたチャンスをつかんで初転職してみた体験記と、先輩の経験者に質問してみたいことを書いてみます。



「山登り型」から『川下り型』のキャリアへ

異業種の転職だったため、王道の転職ルートはどこも合わず、直接応募という形で取り組みました。求人が出ていない場合も、気になるお仕事があったら、ダメ元で直接応募していました。

普段は慎重な私ですが、ダメ元だからこそできた行動かもしれません。その結果、いま努めている会社から「一緒にやりましょう」とご縁をいただきました。希望して行動していたけれど、それでもびっくり!ドキドキしながらこのチャンスに乗ることにしました。

とはいえ、場づくりや共創の仕事は、具体的に想像しきれません。だから、新しい仕事における自分の得意なことや苦手なこと、楽しいと感じることが何なのか分かりませんでした。まずは、できることは何でもやってみる、そして与えられたチャンスは何でも受ける年にしようと決めました。

キャリア形成の考え方には「山登り型」『川下り型』という例えがあります。

「山登り型」は、大きな目標に向かって、自分でキャリアを積み重ねていくこと。『川下り型』は、環境や流れに身を任せながら、経験を重ね、キャリアの方向性を見つけていくこと。

引用元:https://story.withwork.com/n/nc6cd4abf5679

この例えを参照すると、わたしは『川下り型』を選択したと言えます。これまでのわたしは、自己責任論による固定観念から「山登り型」の感覚しか知らなかったように思います。

ここからわたしは、「来年の自分はどんな経験を重ね、どんな方向性をみつめているのだろう」という未知の未来にワクワクしながら、『川下り』をしていくことになりました。


川の流れに戸惑う

わたしの『川下り』のイメージは、一人用の小さな木製の小舟にのって竿を持っているイメージでした。はじめは恐る恐る、川の流れにのってみるところから。でも、流れに乗ってしまうと自然と流れていってしまいます。はじめは、この川の流れに戸惑い続けていました。

具体的には、初めて挑戦する機会を頂いたとき、心の準備がままならないままに当日が来てしまって戸惑う、ということです。

そんな中、オーガナイズ、グラフィックレコーディング、ウェブサイトの作成、ヒアリング、グラフィックファシリテーションなど、場づくりに関わるたくさんの
初挑戦をしていきました。

いずれもわからないことばかりでしたが、場をつくる人として不安な顔は見せられません。でも、どこまでできるか、何がミスなのか、何が起きるかどれも分からなくて怖い。

下流方向の少し先に、わたしにとっての挑戦という困難な局面が迫っていることは分かっていましたが、流れは止まらないので、毎回「ああ、もう目の前だ!」と覚悟を決めて乗り越えてきました。

振り返っても、理想が高くて失敗が怖い私がよくやってこれたと思います。最初の方は特に、心配からストレスで、よく家で泣いていました。でも川の流れのおかげで、たくさんあった「初めての挑戦」を乗り越えることができたと実感しています。

川よ、止まっておくれ〜

『川下り』の最中には、どこで転倒して痛い目に遭うのか分からないという恐怖を感じ続けていました。転倒も痛い目も覚悟しているつもりでも、怖いのです。

それゆえ、目標水準を等身大以上に見積もり、必要以上に準備をしたり、プロジェクト推進のために柔軟性を欠いた段取りをくむなど、わたしにとっては恐れから身につけたスキルが、不本意な強みとして発揮されることも多々あるな、と感じ続けていました。力まない方が危険が少ない気がしていても、ついつい力んでしまう。

そんな中、仕事の状況も次第に忙しくなっていきました。そして、挑戦しては次の挑戦がやってくる。困難な局面もより困難なものになっていきます。

それでも不本意な強みも活かして、現場に必要なリソースとして動いたり、適応するために観察したり、失敗しないように準備をしつづけていました。現場仕事だからこそ、体調も崩さないように気をつけていました。きっと思っている以上に集中し続けていたのだと思います。

ここまで『川下り』をつづけてきましたが、9か月目のあたりから心身ともに限界に近いことを感じ始めます。自分の方法では限界。体が川の流れに乗ることを拒んでいるのです。


『川下り』はひとりでやっているの?

この時点で、チームメンバーや周りの人に相談する必要が出てきます。
でも、まだ乗り越えたことのないこれまで以上に困難な局面に対して、どんな助けがあったら乗り越えられるのかうまく言葉にできません。どこまでできるかも明確に言えません。でも、現場はやってきます…

まず1年は『川下り』をしてみて、それから自分の感覚を言語化しようと思っていたものだから、戸惑ってしまいました。

そして、同時に、ひとりで一人前に『川下り』をしていくことが前提になっていたことに気づきました(ある意味「山登り」になっている)。


『川下り』のコツを教えてください!


わたしが今、『川下り』が難しいと感じている理由は、ざっくり言うと3つに分けられると考えています。

1. わたしのマインドセットや経験が足りなくて緊張しがちなこと。

2. 他の人と一緒に『川下り』をするスキルがないこと(連携したり、交渉したりする技術が不足している)。

3. 『川下り』の全体像の解像度が低いこと。

1と2は、自分の特性によるものだと自覚しています。これらは成長とともに克服できる可能性を感じています。

質問したいのは主に3です。『川下り』のコツってなんでしょう?どうしたら思い切り楽しめるのでしょうか。周りの景色ももっと楽しみたいんです!

『川下り』の先輩は、どんなスタイルで、どんなコツをつかんで経験してきたのでしょうか?ぜひお聞きできるとうれしいです。


この note はコーチたちのアドベントカレンダー2023 にて「受容」と「拒絶」というキーワードをいただいて書きました。

転職というチャンスをつかんでみて感じた、「流れ」や「偶然性」を受容することと拒絶すること、受容した先で生じ得る「痛み」を受容することと拒絶することをテーマにしました。

絶望を感じることもあるけれど、結局わたしは偶然に希望を感じています。偶然と意思の間でゆらぎながらも、偶然にひらくことで可能性がひらいていくことを楽しみ、そしてその瞬間をおもしろがりたい。

わたしにとってタフな1年でした。とてもたくさんの助けのおかげで無事今年を終えようとしています。わたしの健康を支えてくれたパートナーと猫たち、雑談、コーチング、コンパッションなどを通じて寄り添ってくれたみなさん、ご縁があったみなさんにたくさんのありがとうを伝えたいです。


最後までお読みくださりありがとうございました。


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