第1回 取り寄せカレー頂上決戦 大試食会
「レトルトカレー、あなどれん。」
みなさん、レトルトカレー、最近すごいパワーアップしてますよ。
レトルトカレーといえば、みなさんどんなイメージを持たれますでしょうか。時間がないときや、料理を作るのが面倒なとき、急なお客さんが来たとき。それぞれに共通することは、「簡単」「早い」「おいしい」。
もちろん、市販されているレトルトカレーもおいしいのですが、日本全国にはその土地に根ざした味を堪能できる、ご当地レトルトカレーというものがございます。みなさんも旅行されていて各地の道の駅や物産展で一度は見たことがあると思います。
そんなご当地レトルトカレーを東京に取り寄せ試食し、ランキングにしてしまおうという企画が、6月25日に東京は高円寺パンディットで開催され、カレー大好きな筆者は一も二もなく参加させていただきました!
北海道から沖縄まで。全国から取り寄せたご当地レトルトカレー!
このイベントを企画してくださったのは、国内海外問わずカレーを研究し続ける、カレーライター・飯塚敦さん(はぴいさん)、様々な角度から世界の様々な事柄をネットで紹介するロケットニュース24の佐藤英典さん・中澤星児さん、ハイテンションかつワイルドなキャラクターの俳優・スーパースターブッチさん、4名のみなさんがトークを交え紹介してくださいました!
飯塚さん・佐藤さん・ブッチさん・中澤さん(左から)
☆ 今回ランキング付けされたご当地レトルトカレーはこちら!(試食順)☆
沖縄ボンカレー(沖縄)|しいたけ侍カレー(徳島)|鈴木家のチチローカレー(愛知)|宮城三陸牡蠣カレー(宮城)|日本一辛い黄金一味仕込みのビーフカレー(京都)|オホーツク流氷カレー(北海道)|炭火焼肉たむらのお肉の入ったカレー(大阪)|宮崎チキン南蛮カレー(宮崎)
まず手始めに試食したのは、「沖縄ボンカレー(沖縄)」。普通のボンカレーと変わりないのですが、パッケージがボンカレー発売当初から変わっていないとのこと!沖縄でレトルトカレーといえばボンカレーだそうで、県民食として定着し、はぴいさん曰く沖縄で「カレー買ってきて!」といえばボンカレーだそうです。
「しいたけ侍カレー(徳島)」。このカレーは、まず香りからスゴかった。出汁をとるだけあるなと言わんばかりの、しいたけの香りが室内にムンムン。そして小ぶりなしいたけがそのままカレーに入っているというインパクト大のレトルトカレー!
それにしても・・・このパッケージのゆるキャラ、どことなく、かのテレビ神奈川の人気番組 "サクサク" に出ていた「白井ヴィンセント」に似ている気がするw
しいたけ侍カレー(徳島)
いやぁ、レトルトカレーといえどご当地に目を向けるとこれは一つの料理としてバッチリ成立するクオリティです。
食べては点数をつけ簡単な感想を書き添えてゆくのですが、食べていくうちにある意味軽く舌が肥えてくるので、印象がどんどん変わっていってしまうという方も中にはいたようで、後から点数が変わって迷ってしまうなんてことも。そんな時にカレーをおかわりしてもう一度じっくり味を比べることもできました。
そして嬉しいのはこのイベント、ご飯がおかわり自由!キッチンスタジアム(笑)で調理するマスターが炊いてくださるおこげがついた美味しいご飯と一緒に堪能できました!
・・・実は、早く食べたい味わいたいということで、全部のカレーを撮るのをすっかり忘れてました。すみませんw
宮崎チキン南蛮カレー(宮崎)
数々のご当地レトルトカレーを食べ進めていく中、とんでもなくうまそうなカレーが! それは、最後に試食した「宮崎チキン南蛮カレー(宮崎)」。今や全国のコンビニやお店でも普通に流通するようになったチキン南蛮ですが、それをカレーと一緒にしてしまおうという斬新で食べる前から絶対うまいと分かるタッグですw
参加者が口を揃えて「これうまい!!!」「レトルトカレーの域を超えてる!」と大絶賛。しかもこのレトルトカレー、パウチが複数に分かれていて、作るのに少し手間がかかるのですが、それがプラモデルを作るように最後は自分で完成させる面白さとワクワク感が楽しめるのが特長です!
そして、良くも悪くもインパクトが一番高かったんじゃないかというカレーがこちら。「オホーツク流氷カレー(北海道)」。
オホーツク流氷カレー(北海道)
カレーの味がちゃんとするのに、青という食欲減退色がネックでなかなか口に運べない参加者。筆者も少し勇気を振り絞りましたねw いやしかしよくカレーをここまで見事にド青に染めたなとその努力に感心してしまう、そんな品でございました。筆者個人の感想ですが、味は・・・確かです。ご心配なく。特にホワイトのルーがシチューみたいでうまいとブッチさんが太鼓判!
カレーができるまでの間、何をしているかというと、はぴいさんや佐藤さんのカレートークで盛り上がるのです。
やはり、国内はもとより世界中のカレーを食べてきたはぴいさんのカレーに対する情熱や熱は並大抵のものではありません。カレー大好きな筆者も何度もうなずいてしまいました。
世間では、所詮レトルトカレーってと思われるかもしれないけれど、一人暮らしや地震とかの災害で満足な食事ができない時も、こういうレトルトカレーはすぐ作って美味しい食事ができるんですよ。そういう安心や嬉しさがレトルトカレーにはあると思うんだよね。
そうなんです。筆者も北海道から上京して一人暮らしを始めてもう6年になりますが、実家から送られてくる北海道のレトルトカレー、実家で暮らしてた頃は何の気なしに湯煎して皿によそってガツガツ食べていたのに、いざ一人暮らしで食べるとこれが泣けるほど美味くてホッとする。これなんですよ。
最近では災害時に水さえあれば食べられるアルファ米とレトルトカレーで即座にカレーライスも楽しめますし、自宅でも思い立ったらすぐに作って食べられる。筆者はレトルトカレーは「一つの安心」だと思っています。
3時間にわたって食べ比べたご当地レトルトカレー。
その順位がようやく決定しました!
1位 宮崎チキン南蛮カレー(宮崎)|2位 宮城三陸牡蠣カレー(宮城)|3位 日本一辛い黄金一味仕込みビーフカレー(京都)|4位 沖縄ボンカレー(沖縄)|5位 しいたけ侍カレー(徳島)|6位 炭火焼肉たむらのお肉の入ったカレー(大阪)|7位 鈴木家のチチローカレー(愛知)|8位 オホーツク流氷カレー(北海道)
1位は選考前から大好評だった宮崎のチキン南蛮カレー!もはやレトルトカレーの域を超えたそのインパクトと美味しさにやられた人多数。880円とレトルトカレーの中では高価な部類に入るかと思いますが、その分クオリティは十二分にあると思います!
2位は1位と僅差で高評価だった宮城の三陸牡蠣カレー。牡蠣といえば広島ですが、宮城は三陸産の牡蠣も有名ですよね。三陸のリアス式海岸に浮かぶ養殖筏が印象的です。エグミがなく牡蠣が苦手な人でも食べられるヒミツは直火焼き!磯の香りとともに楽しめるお得なカレーでした。しかもこれ、550円と安価!このコスパの高さも2位に輝いた所以です。
3位の京都は日本一辛い黄金一味仕込みビーフカレー、これはとにかく辛かったですw しかし、後に残らないキレのある辛味が評価され、印象の良い味でした。
4位は沖縄ボンカレー。さすが定番・王道。真ん中につけてくるいい意味での「普通」。色々冒険した今回の企画で、実家のように「帰りたくなるカレー」ということで4位と相成りました。
5位は徳島のしいたけ侍カレー。最初のインパクトだったしいたけの香りと丸ごと入ったしいたけに評価が集まりました。
6位は大阪の炭火焼肉たむらカレー。言わずと知れたお笑いのたむらけんじさん監修の炭火焼肉たむらのお肉がドーンと入ったカレーで、さすが焼肉店のカレーといえる分厚く舌で溶けてしまうお肉が評価されました。
7位は愛知のチチローカレー。突出した特徴はこれといってなかったものの、ボンカレーのようにおうちのカレーという位置付けで安心感のある印象が強いカレーでした。
そして、最下位8位は、北海道はオホーツク流氷カレー。筆者は5点中4点の高評価だったのですが、やはりそのビジュアルで評価が分かれ、点数が伸びなかったようです。地元愛じゃないですが、ここまで見事に色だけで流氷を表現できたなと筆者は高く評価しますし、味も遜色ないと思いました。
大盛況のうちに幕を閉じた今回のご当地レトルトカレー決戦。次回も開催するという発表がはぴいさんからございましたので、ぜひ次回も参加して、カレーの旅に出てみたいと思います。大変素晴らしい企画、ありがとうございました!この場を借りて厚く御礼申し上げます。
☆飯塚敦さん(はぴいさん)
・Twitter @hapi3
・YouTube https://www.youtube.com/channel/UCRW2WiCNxBAUUdZypTiioCQ
☆ロケットニュース24
・ホームページ http://rocketnews24.com
☆高円寺pundit'
・ホームページ http://pundit.jp